+Un miracolo+ 作者/碧飛 晶 ◆tbYrCgujzM

夢2願 ○o。.★.。o集団で何がしたい。一人じゃ出来ないクセにo。.★.。o○



「ねぇまた浅雫来てるよ」

「なんであんな奴と同じクラスなんだろうねー私達」

「最悪だよねぇーあんなのが居たらクラスの空気悪くなるしw」

「「あはははははっ」」

いつもと変わらぬ陰口。本人に向かって言えない弱い人。

そういう人を見ているとバカバカしくて、こっちが泣けてくる。

「あーぁ六時間目終わっちゃった」

そう呟いて―――――


♪ピンポンパンポン♪

『1年6組の浅雫 海深さん。至急応接室へ』

珍しく、放送が入った。っと思えば呼び出し。

多分、風紀委員の仕事について、“1学期のまとめを宜しく頼む”

っとの事だろう。っと、予想しながらも、渋々応接室へ行く。

だけど今日はあの虐めから解放されとても嬉しかった。

さっきの様子だといつもより長くなりそうなのが分かったから。


「失礼します。1年6組の浅雫です」

「どうぞ」

そうして言われた言葉は、まとめとは、まったく関係なく

衝撃的な言葉を言われた……

浅雫が尊敬していた風紀委員の委員長が、交通事故で重傷。

だから、委員長は1学期の最後まで来れない。

その話を聞いて物凄くショックを受けた…

こんな話聞くぐらいなら、あいつ等に虐められてた方がマシだ。

そう考えてしまった。

「って…何考えてるんだ自分!!!」

――パチンッ――

両頬を両手で叩き無理に明るくする。

“大丈夫、大丈夫。委員長は2学期になれば帰って来るんだし”

「流ちゃん…どうか委員長を…」

そう言いながら教室へ足を運んだ。


「おぅ。浅雫ご苦労だったな」

先生に言われ、「いえ。別に」っと言って席に着く。

後ろからは“何あの態度”“戻って来るなよ”

もう慣れてるの。言いたきゃ普通に言え。

一 人 じ ゃ 何 も で き な い 弱 虫 が