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ある雑談 (と、いう小説)【いちおう 完結】
作者: カガリ  (総ページ数: 18ページ)
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10~

*10*

とはいっても、ダウトというのは、考えうる限り必勝法ひいては有利な戦法すらも無いような気がする。そんなゲームでどうやって、自分ではない、他人同士の勝敗をコントロールすることができるのか。こういうゲームは、七村ツクシは絶望的に弱いし、敷島はかなり強かったと思う。
とかいろいろ考えて疑問を差し挟んではいけない。
伽舟カガリは規格外だ。少なくとも俺はそう捉えている。要するにカガリの仕業なら、どんなに信じられないようなことでも鵜呑みにできる。・・・なんか俺、ただただアホなやつみたい。
閑話休題。長かったな俺の考察。←?
「で、えーーっと上達?したの?よかったね。んー。あ。で、賞品は?」
勝率少ないのに、こういうゲームでは何かと賭けをしたがる姉である。
「反応うすっ!!賞品?えーと、えと、あぁ。お菓子とか!」
賭けって言ってもこの程度だけどね。
「を、持ってかれた!!」
「え?あ。いや。勝ったんだろ。何もらったんだよ」
1、2回戦で惨敗したときのことは聞いてない。
「にゃ。ちがうちがう。確かに二回は2位だったしもう二回は1位だったけどー。賭けには全敗したんだよ!」
・・・・・・?え。
「これもカガリ発案だったんだけどー、『んー。このメンツでやってもツクシ先輩が惨敗するのは割れてますよね・・・』とか失礼なことを言ってさ、賭けでの最下位を変えたんだよ」
「・・・・・・・・」
絶句パート2。そういうことですか・・・

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