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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 144ページ)
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ラーメン屋さんに来た王子たち・・・・・
「王子様、何が食べたいですか?」
「ぼくはとんこつがいいな〜。とってもおいしいって聞いたから!ラブリは何食べるのー?」
「ぼくはしょうゆ野菜たっぷりラーメンですね。あっさりとして日本人好みの味で仕上がったもっとも人気のある(と思う)ラーメンですよ」
「・・・・・・」
「へー、そうなんだ〜。ぼくにも少しわけて欲しいなー!」
「わかりましたよ、王子様。ところで、さっきから黙っている星野くん」
星野くんはヘッドホンを耳にあて、漫画を読んでいます。
「星野くんは何が食べたいですか。とんこつですか?それともみそですか?まあ、きみはボクと同じしょうゆラーメンを注文するとは思いますが・・・・」
星野くんはヘッドホンをとって、メニューを一瞥した後、つぶやきました。
「ぼくは塩ラーメンです」
「「塩ラーメン!!」」
一瞬の沈黙の後、ラブリが笑い出しました。
(塩ラーメンとは、味が塩だけの一番安い(ラブリ予想)ラーメン!具もほとんど入っていないから、インパクトに乏しいまさに二流ラーメン!それを食べるとは星野くんもバカですね!)
「他のラーメンにしたほうがいいんじゃない?みそラーメンとか野菜ラーメンとかのほうがいいと思うな〜」
王子が別のメニューを勧めようとしますが、星野くんは、
「・・・・・・ただし、それに餃子をつけます」
「「餃子!?」」
またしても一瞬の沈黙の後、ラブリが笑い出しました。
星野くんは相変わらず漫画を読んで一言も口を聞きません。
ラブリ(ハッ、まてよ・・・・餃子とラーメンといえば、一番王道なセットメニュー!)
王子(星野くんが注文した塩ラーメンって確か一番作るのが難しいってラブリが言っていたような・・・・)
ラブリ(塩ラーメンは塩が基本ベース。そのため濃すぎると塩辛くなり、薄すぎると味のないラーメンになってしまう!まさにラーメン屋の腕がためされるラーメン!!)
王子(そういえばラブリが餃子がおいしいところはラーメンもおいしいって言っていたような・・・・)
ラブリ(ラーメンの腕と他の中華料理の腕をを試すというボクでも恐ろしすぎて口にできないセットメニュー!)
ラブリ&王子((この男・・・・やはり侮り難し!!))