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パンプキン王子の冒険【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 144ページ)
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*110*

午後3時

ラブリは鼻の異変に気がついて目が覚めました。

鼻に手をやると、洗濯ばさみがはさまれています。

「星野くん、よくもやってくれましたね・・・!!」

電気をつけたラブリは、怒りの形相で星野くんをにらみつけましたが、次の瞬間、その怒りが一気にしぼんでしまいました。なぜなら、星野くんの寝顔があまりにかわいかったからです。
見事に閉じられた逆さまつげ、柔らかい唇に白い肌。
すやすやと寝息を立てて星野くんは眠っています。

(かわいい・・・!!かわいすぎる・・!いつもの憎たらしい自称天使と同一人物とは思えません)

気がつくとラブリは星野くんの柔らかい唇に自分の唇を重ねようとして、はたと思いとどまりました。

(ボクは同性愛者じゃありません。でも・・・でも・・)

ラブリは必死で葛藤します。

(そういえば、前に何をされても感じないって言っていましたよね。キスぐらいどうってことないでしょう)

星野くんはラブリがこんなことを考えているとはつゆ知らずすやすや眠っています。

(もう・・・我慢できません!!)

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