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パンプキン王子の冒険【完結！】
作者： モンブラン博士　　（総ページ数： 144ページ）
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＊15＊

「よく食べましたね、王子様」

「うん！とーってもおいしかったね」

その言葉を聞いて、レストランの人たちは嬉しそうに微笑みました。

お金を払って、レストランを出た、直後のことです。

「おまえ、生意気なんだよ！」

「うざいんだよ！」

ひとりの男の子が数人のガラの悪そうな不良にからまれています。

王子のコマンド

怖いけど助ける

ラブリのコマンド

殴られるのがイヤなので見てみぬふり

「ラブリ〜、助けてあげようよ〜！」

「イヤです。殴られて怪我でもしたらどうするんですか」

「お願い、ラブリ！」

「イヤです」

そんなやりとりを繰り返しているうちに、男の子が王子たちのほうを見て、

「お願い･･･助けて･･･！」

その言葉に、何かを動かされたのでしょうか、今までまったく助けようとしなかったラブリが自分から動いたのです！

「そこのあなたたち、いじめはいけません。やめてください」

「ああ！？だーれだ、おまえ？」

「誰でもいいでしょう。この人は嫌がっています。暴力をやめてください」

「うるせえんだよ、このチビ〜！」

不良のひとりに殴られる、ラブリ。

そのまま、ラブリは不良ふたりにいいように痛めつけられています。

「オラオラ、反撃しねぇのかよ！」

「弱いな〜、正義の味方のくせになんでこんなに弱いの〜」

またも強烈な一撃を受け、倒れこむラブリ。

その様子を王子は顔色ひとつ変えずに見ています。

「もう･･･そろそろだね･･･」

そのときです。

ラブリが目に炎を宿し、ゆっくりと立ち上がってきたのです。

「グレるぜ！止めてみやがれ！！」



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