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ポケモンストーリー ブラック編
作者: たくと七星  (総ページ数: 30ページ)
関連タグ: ゲーム 
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「第21話リュウランセンの塔前編」
 セッカジムでハチクに勝利したムツミはジムを出た。外ではベルとチェレンが待っていた。
 「ベル、チェレン!」
 「ムツミ久しぶり、ここまで来ちゃったんだ」
 「・・・・・・」
 ベルは目的を見つけることができたかのように活き活きとしているのに対し、チェレンは暗く意気消沈としていた。
 「ムツミ、あたしはね、今やっと自分のやれることを見つけたの。ポケモン大好きクラブでねー」
 ベルは太陽のようにときめいていた。だがチェレンは焦りと迷いの表情をして語った。
 「チェレン、どうして暗くなってるの?何かあったの?」
 「ムツミ、僕は本当に強くなったのか?僕は解らない。自分が強くなったのか、それともポケモン達だけが強くなっているだけで僕は、弱いままなのか・・・」
 「もう、チェレンは心配しすぎだよ。チェレンは充分強くなっているって」
 暗くなっていくチェレンを、ベルはそんなことはないよと彼の肩をポンと押した。仲間を気遣う優しさ。すると、ジムからハチクが出てきた。
 「誰だ・・・?」
 「あ、あたしですか?あたしはベルでこちらは・・」
 「いるのは解っている、姿を見せたらどうだ?」
 ベル達には見えていないものが、ハチクにはお見通しだった。そして、彼らを囲むように、ダークトリニティが姿を現した。
 「ふっふっふ。さすがはセッカジムリーダー、ハチク。ムツミだけに伝えるつもりだったが教えてやろう。今、プラズマ団がリュウランセンの塔へ侵入した。来るがいい」
 そう言って、ダークトリニティは姿を消した。
 「まさか、君達、ジムの挑戦は後だ。すぐに塔に来てくれ」
 何かを感じたハチクは、リュウランセンの塔へと走っていった。チェレンもその後ろに続いた。
 「ムツミ、あたしはどうしたら・・・?」
 「取り敢えず、考えるより走れ、だね!」
 ムツミはベルと一緒に塔へと走っていった。塔ではアララギパパが驚いた顔をしていた。
 「おお、ムツミかい。大変なことが起こった。プラズマ団が塔の壁を破壊して侵入していったのだ」
 「塔の壁を・・、解りました。大丈夫、プラズマ団は私がとっちめてやります!」
 「頼んだよ、ムツミ」
 「あたしは博士のボディーガードをしてるね」
 ベルに博士を任せると、ムツミはリュウランセンの塔へと入った。
 (プラズマ団、一体、何を考えて・・・)
 プラズマ団の動きに不安を感じながらもムツミは先へと走っていった・・・。
 

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