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作者: カリン (総ページ数: 168ページ)
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*100*
あ、そういえばここはねぇ、倉庫みたいな感じのボロ。
「なにがあっはは〜だよ。」
あー、頭痛くなってきた…、、、
「ネコ〜可愛いねぇ、リア充のだれかと違って。」
愛…誰がリア充だ。
リア充じゃないし。
「唸ってたの、ネコとなに? まさかのみく?」
わたしは聞いた。
聞かないかと思ってたけど、殺気だってたのかなみがあ…っと言った。
「紅のピリオ!」
は。
わたしが聞く前にだいたいはわかった。
「逃げろ!」
…わたしを残してみんな逃げるくらい危険ということ。
ネコと同等に戦えるくらい危険ということ。
つまり、危険ということ。
………………
後ろからハアハアと荒い息遣いが聞こえた。
下手に動くと危険。
鼻の頭がかゆい。
…でかいな。
ネコより凶暴そうだ。
あー、振り向かないと…
よし、振り向くと同時に右ストレート。
当たって砕けろ!
あー、鼻の頭がかゆい…
「ベックシ!」
あー!
クシャミしちゃった!
裏切った三人組は口に手を当てている。
「バウ!」
「キャアッ!」
わたしは突き飛ばされた。
いや、押された。
その時に振り向いた。
「おー。」
そこにいたのはートラ?
え?
でも、そんなにおおきくないから、子供かな?
そんな事を考えてる間に地面壁どん状態になった。
(わかるかな?)
「アウ。」
仲良くしようぜ。
相棒ううううう!!
あーあ。
わたしが死んだらみんなを宜しく〜
トラちゃんは今にもわたしに噛みつきそうだ。
あー怖いよ〜〜〜
いつの間にか裏切った三人組は居ないし〜
なによ!
こんな感じで死ぬなんてわたしのがらじゃない。
「くるちゃん!」
アー、ダレカハイッテキターネ。
ダレダロネー?
わたしはその人をみた。
「っ!
ジロー?」
ジロー。
死ぬ前に会えて…良かった。
「みんなに宜しく。」
わたしは覚悟を決めて…目を閉じた。
その時に身体がフアッと持ち上がった。
「じ、ジロー?」
わたしはジローにその……俗にいう………………お姫様抱っこされてた。
「じっとして。」
ジローってこんなに力あったんだ…
でも、これじゃあ二人共倒れだよ!
その間にもトラちゃんは近づいてくる。
起こってますけどー?
あ!
「バウウウウ!!」
ネコだ!
ネコがトラに飛びかかり………はしなかった。
「クーーン…」
二匹とも大人しくなってお互い近づきあった。