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ちょっと、ヤバい状況?【完結。】
作者: カリン (総ページ数: 168ページ)
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作者: カリン (総ページ数: 168ページ)
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*30*
「こ、こんにゃろー!」
「こんにゃく? わたし、ちくわの方がいいわー」
愛の相手をしていたら、ダメなようだ。 教室に戻っちゃお。
「ギャーギャーわーわー」
うわお! 教室に入ったら、爆音!
「な、なんなのよぉ!」
耳を塞いで席に座ると…
「静かにしなさーーーい!」
先生のカミナリ。うわお!
「なんかあるの?」
私はタローに聞く。
「おぅ! 学芸会の役決めだ!」
「へぇー。 何の劇やるんだっけ?」
「え?ええと…」
「「これから、「囚われのプリンセス」の役決めを始めます。」」
囚われのプリンセス。 安っぽい。
「では、くじを引いて下さい!」
くじ… 先生は、黒板に役を書いている。 ふうん…森の木2、とかが良いかな…
よし。私の番! よーし、セリフの無い役がいい!
引いたくじには、「プリンセス」と書いてあった。そして隣ではタローが、
「おー! おれ、騎士だーー! プリンセスって誰だぁ?」
私はとことんくじ運が悪いのだな…。
「プリンセスの人と騎士の人!手を上げて〜!」
私はヨロヨロと手を上げる。するとタローは、
「あ? プリンセスお前かよ? なーんだよー もっと美人かと思った〜! いっ!」
私は思いっきりタローの足を踏んだ。すると、愛が手を上げた。
「あの! 私が悪い魔女っていうのが納得いかないんですぅ〜!」
何処かでピッタリじゃん。と、いう声が上がる。
「ですから! 斎藤さんと代わりたいんですぅ〜!」
「は、はぁぁ?!」
愛ちゃん自己チュー。がくっ!
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