完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ちょっと、ヤバい状況?【完結。】
作者: カリン  (総ページ数: 168ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~

*30*

「こ、こんにゃろー!」

「こんにゃく? わたし、ちくわの方がいいわー」

愛の相手をしていたら、ダメなようだ。 教室に戻っちゃお。

「ギャーギャーわーわー」

うわお! 教室に入ったら、爆音!

「な、なんなのよぉ!」

耳を塞いで席に座ると…

「静かにしなさーーーい!」

先生のカミナリ。うわお!

「なんかあるの?」

私はタローに聞く。

「おぅ! 学芸会の役決めだ!」

「へぇー。 何の劇やるんだっけ?」

「え?ええと…」

「「これから、「囚われのプリンセス」の役決めを始めます。」」

囚われのプリンセス。 安っぽい。

「では、くじを引いて下さい!」

くじ… 先生は、黒板に役を書いている。 ふうん…森の木2、とかが良いかな…

よし。私の番! よーし、セリフの無い役がいい!

引いたくじには、「プリンセス」と書いてあった。そして隣ではタローが、

「おー! おれ、騎士だーー! プリンセスって誰だぁ?」

私はとことんくじ運が悪いのだな…。

「プリンセスの人と騎士の人!手を上げて〜!」

私はヨロヨロと手を上げる。するとタローは、

「あ? プリンセスお前かよ? なーんだよー もっと美人かと思った〜! いっ!」

私は思いっきりタローの足を踏んだ。すると、愛が手を上げた。

「あの! 私が悪い魔女っていうのが納得いかないんですぅ〜!」

何処かでピッタリじゃん。と、いう声が上がる。

「ですから! 斎藤さんと代わりたいんですぅ〜!」

「は、はぁぁ?!」



愛ちゃん自己チュー。がくっ!

29 < 30 > 31