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ちょっと、ヤバい状況？【完結。】
作者： カリン　　（総ページ数： 168ページ）
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＊13＊

愛ちゃんが、教室に入ってくると、わあっと 歓声が上がった。 そらそうよね。 美少女転校生だもんねっ！

「いいの？」

後ろの、めいちゃんが、声をかけて来た。

「めいちゃん… いいのよっ！ タローの事なんて…」

「そうじゃなくて！」

「へ？」

めいちゃんの指差す方をみると…

「ですからね、強い女子は、危険なのです！ 特に、あの人とか…」

私の方をみて、言っていた。

「愛ちゃん…？ 」

「…………ですから、モテるのは、私のような、おとしやかな、女子なのです！
私には、マイダーリンがいます！ それは、伊藤君です！」

みんな、愛ちゃんのペースに巻き込まれて、ツッコミも出来ない… かろうじてそこで、タローやるぅ〜 と、いう声が上がっただけだった。

「空手少女から、うつったのかよ〜！」

どこかから、そんな声が上がった。あつしだった。（クラスの男子。）

先生が入って来たので、騒ぎは静まった。 一時間目は、算数だ。

「なぁ？」

タローが、話かけて来た。わたしは、完全無視。

「怒ってるのかーぁ？」

無視。

「なぁー」

「うっさいわねぇ！ あんたは、彼女と仲良くしてればいいでしょ！」

後の方は、声が震えた。 私、なんでこんなムキになってるんだろ…

「あいつなんか、彼女じゃねーよ！」

それが、愛ちゃんの耳に入ってしまった。

「何ですって⁈」

だがそれは、先生の、

「しずかにして下さい。」

と言う言葉で、揉み消された。

なんか、嫌な感じ！

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