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ちょっと、ヤバい状況？【完結。】
作者： カリン　　（総ページ数： 168ページ）
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＊56＊

ストップしてごめんなさーい☆

ーーーーー

「暗くなんかないわよ。」

「ほらっ！ いつもは、眼科いって来なとか言うのに！」

「…………わたし、そんなにわかりやすい？」

うわー アツシにまで見破られるとか……うわー。

「おはよう。くるちゃん。」

わたしの後ろで声がした。

この声って……

「ジロー。」

そう、ジローだった。

でも、顔色は悪いし時々咳をしている。

昨日までジローはインフルで休んでいたのに……

「大丈夫なの？ 顔色悪いよ？」

「う、うん。」

やっぱりぐあい悪いのかな？

バッターン！！！！

勢いよく教室のドアが開かれた。

「なっ！ タローに触らないで！」

「いいんじゃないんですの？ 発言や行動は自由な日本ですのよ？」

タローを囲んで焔と愛が言い争っている。

クラスはいきなりの有名人の登場にざわつく。

「うおおおおお！！ＨＯＭＵＲＡああああぁっ！！！」

アツシが騒ぐ。（あれ？アツシって焔のファン？）

ー……この騒ぎは先生の雷が落ちるまで続くのだった……ー

今日一日だけでも焔は凄い才能を発揮した。

もう、数えきれない……

〜放課後〜

「くるぅ！ ねぇ、くるのクラスに焔が引っ越してきたんでしょ？」

ほのが聞いてきた。

ほのは、六年生で焔のファン。

合唱部の副部長。

「うん。もうかんぺきガールだった。」

「えー？ やっぱりぃ？」

ほのはお目めキラキラで妄想モードに入っている。

放っておこう。


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