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無表情な美人転入生と僕の話
作者: aya ◆jn0pAfc8mM (総ページ数: 23ページ)
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作者: aya ◆jn0pAfc8mM (総ページ数: 23ページ)
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*2*
きゃーっ、わーっと、皆は歓声を上げる。
僕はどうでもいいので行かないが、信は人の波をかき分け、
その転入生を見ようとしている。
僕が久しぶりの1人を楽しみ、読書でもしようかと思っていた時、
声が聞こえてきた。
「初めまして、おはようございます。
ごめんなさい、こんなうるさくて……」
学級委員長であり、丁寧語を絶対崩さず頭が結構悪い
森さんの登場だ。
「うおー、すっげえ、美人さんだな……」
「うっさい、黙れですっ!」
「許してくれ由衣奈あ……」
相変わらず、信と森さん、2人の仲はいい。
噂によると森さんは信に片思い中らしいが、
別に興味もないので気にしはしない。
「あ、すみません。席分かります?」
「ん、ああ」
「そうですか」
「失礼だが、君は?」
「えっと、学級委員長の森です」
と、人が割れる。
あ、人だかりが、だけど。
「須田亮二、だよな?」
「え、うん」
「澄野凛だ。よろしく」
「うん、よろしく」
結構美人じゃん。
この頃から僕は、自分の感情が掴めなくなっていたのかもしれない。
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