完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

暴走族な彼。 ≪完結≫
作者: みるく  (総ページ数: 39ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~

*14*

〜12〜アジト2

カ「じゃ、花ちゃん。入るけぇよ。」

花「は、はいっ!」

いま、ウチとカオリさんは翔君達が居るらしい部屋の前に立っている。

扉には『猛獣の間』なんて彫られていてなんだか不思議な部屋。

がちゃっ。

カオリさんが扉を開けた。

カ「入ってええけぇ?」

カオリさんが扉の向こうに叫ぶと「入って。」という声が聞こえた。

そのまま吸い込まれるように部屋の中に入っていった。


部屋には二人の男の人が居た。

一人は翔君。もう一人は..誰か分からない..。

翔「カオリ、いらっしゃいじゃけぇ。..ん?もしかして..。」

翔君は「あっ!!」って顔をしてこっちを見ている。

数「その女だれじゃ。カオリ。」

翔君の横にいた人が声を出した。

カオリさんの言う『数さん』ってこの人のこと!?

..さすがに違うよね。

この人、ずっと睨んでくるし。

花「だって金髪だし、イカツいし..ぁっ..。」

翔「は、花ちゃん..(笑)」

心の中で言ったつもりが声に出てたみたい..。

近くに来た翔君はゲラゲラ笑ってる。

そんでもってその問題のイカツい人はギロっと恐い目で睨んでくる。

数「あぁ?われぇ、誰にいっとんじゃぁ。」

カ「ちょっ、。ごめんね、花ちゃん。」

謝るカオリさんとは反対にきつい言葉でウチを睨んでくる。

あ、そう言えば!!!!!!

花「カオリさん。カオリさんが言っている『数さん』って人何処に居るんですか?」

こんなイカツい人よりその『数さん』って人に会いたい。

カ「え、花ちゃん..?」

びっくりしてるカオリさん。

翔君を見ると翔君もびっくりしていた。

しかもあのイカツい人までもがびっくりしていた。

数「お前、まじでいっとるんじゃけぇ?じゃけぇ。わしが数じゃぁ!!!!」

大声でそういうイカツい人。

ん..?まてよ..。いま、数って言ったぁ!?????

花「ええええ!?あなたが数さんって人なの!?」

カ「そうじゃよ。」

カオリさんが変わりに答えてた。

翔「花ちゃん。びっくりしすぎじゃぁ。(笑)」

ウチの横で笑う翔君。

ドキっ。

一瞬胸が高鳴った。

                        つづく...

13 < 14 > 15