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暴走族な彼。 ≪完結≫
作者: みるく  (総ページ数: 39ページ)
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10~ 20~ 30~

*36*

〜26〜カオリさんの姿

カ「...花ちゃんありがとうのぉ。...ウチは....。」

花「......。」

カオリさんを見ていると痛いほど数さんをスキって分かる。

カ「ウチは.....不安じゃ.......。」

花「ウチも....不安です」

やっと分かったカオリさんのキモチ。

もやもやする本当のキモチが消えた。

カ「数が...ウチの大切な人がぁ..居なくなんのはいやじゃぁ...。」

花「カオリさん....」

今のウチにはどうすればいいのか分からなかった。

目の前で泣きじゃくるカオリさんをただただずっと見ていた。


.......................................................。

あれから何時間経ったんだろう。

翔君達も帰ってくる気配がない。

それが不安でどうしようもなかった。

カ「花ちゃん...。寝よ?」

花「え....。昼寝?」

いきなりカオリさんに喋りかけられて言われた言葉が”寝よ”...。

カ「....寝たら嫌なことぜんぶ忘れられるけぇ...。」

花「うん...。」

きっと、ただ寝るんじゃなくて現実逃避してる..。

ウチらは床に寝転んでずっと天井を見ていた。

カチカチっ.............。

時計の針の音。

横眼で見るカオリさんの悲しそうな横顔。

全部が嫌になって目をつぶるとそのままウチは夢の世界へ行った。

                           つづく..

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