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暴走族な彼。 ≪完結≫
作者: みるく  (総ページ数: 39ページ)
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10~ 20~ 30~

*37*

〜27〜帰ってきた

(花ちゃん......)

誰?ウチの名前を呼ぶ人は....。

(起きてぇなア。花ちゃん..。)

此処は何処?

今の声は....翔君?

帰って来たのかな...良かった....。

そのままウチは意識がなくなった。


「........ちゃん。は....ちゃん...。」

花「ん...?」

微かに聞こえる誰かの声。

その声はさっきも聞いた声だった。

重い瞼を開けると天井が見えてさっきのは夢だったんだと実感する。

翔「花ちゃん!」

一瞬時間が止まったのかと思った。

横からそう呼ぶのは紛れもなく

........................................大好きな翔君だったから

戦いに行く前と変わらない優しい笑顔。

”おかえり”その言葉が出る前に涙が先にでた。

そんな号泣するウチを見て苦笑いする翔君。

怪我も目立った傷はなくてほっと体の力が抜けた。

花「翔君...。うぅ...。」

翔「花ちゃん...。」

涙で視界が滲んで翔君の顔がぼやける。

そんなとき、ふわっと温かい光に包まれた。

びっくりしたけど抱きしめ返すと翔君も力を強めた。

ふわっと香る翔君の香りが”アンシンカン”を与えてくれた。

服で涙を拭うと翔君の姿がはっきりと見えた。

後ろ髪は少しはねていてなんだか可愛い。

花「お、かえり。//」

翔「た、だいま。//」

小さく呟くと翔君も返してくれた。

翔「花ちゃんを監禁しとった奴らはわしと数で倒したけぇのぉ」

自信満々に声を張る翔君に笑顔がこぼれた。
   
                        つづく....

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