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暴走族な彼。 ≪完結≫
作者: みるく  (総ページ数: 39ページ)
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10~ 20~ 30~

*6*

〜4〜龍覇王って..?

花「....。ぇ。」

桐本花。18歳。家庭の事情で広島にきた普通の高校三年生。

..でも今はそれどころじゃない。

目の前には異様な光景が広がっていた。

理「この子が大阪から来た花ちゃんじゃけ。仲良くしたれよ。」

ヤンキーの人たちにいう理子さん。

「はいっす。」そう言い理子さんに深くおじぎしている人達。

その数、ざっと30人。しかもヤンキー。



こんなことになったのは、広島にきてすぐの事だった。

ちょっと広島を観光して....。いや、ヤンキーだらけだったけど..。

これから住む家に行って..車から下りればヤンキーの人たちがいた..。

で、いきなりヤンキーが「理子さんっ!ちわーっす。」と理子さんに言っていて今、ウチは放心状態みたいな感じ。

花「あの?り、理子さん..?この人達は..?」

そう言うウチを睨むヤンキーさん。

そんなヤンキー達から目を離して理子さんに目線を向けた。

理「こいつらは広島一の暴走族、龍覇王の下のやつらじゃ。」

暴走族の人たち!?しかも広島一って..!

花「その...龍覇王っていうのん...すごいんですね!」

勝手に口がそう言っていた。

理「そりゃ..元旦那が作ったグループじゃからのぅ!」

花「へぇ〜!そうなんですか....ぇ。えええええ!?」

理子さんの突然の告白。

自慢げに言う理子さんは知り合ったばっかりだけどなんだか天真爛漫で不思議な人だ。

しかも理子さんの元旦那さんが作ったグループが広島一..。

花「変わった人だなぁ...。」

理子さんに聞こえないように小さいこえで言った。

理「花ちゃんなんか言った..?あっ!!カオリじゃぁ!!」

理子さんは目線を前にむけて言った。


前を向くと茶髪の女の人がこっちに向かって走ってきていた。

だんだん距離が近くなって顔がはっきり見えてきた。

髪の毛は少しパーマがかけられていて目は奥二重。

綺麗もあうけどどっちかっていうとかっこいい感じの人。


カ「りーこーさーん!!!!!」

理「カオリー!数はどうしたんじゃ?」

理子さんが『数』と言うとほほを赤らめるカオリさんって人。

カ「数は..家でまっとるんよ////ん..あれその子は..?見ない顔じゃけど?」

カオリさんて人と目が合った。

キレーな人..。

花「ぁっと..花です!!宜しくお願いします!」

自己紹介をした。すると、理子さんが「大阪からきたんよ!花ちゃん!」と付け足してた。

カ「おお!そーなんじゃ。うちカオリじゃけ。よろしく!花ちゃん!」

優しい声でそういうカオリさん。

カオリさんもヤンキーっぽいのにすごく優しい。

花「よろしくね!カオリさん!」

カオリさんはにこっと笑うと「家に帰るね!花ちゃんまたあそぼーね」
一言理子さんとウチに言い帰って行った。

すると、さっきのヤンキーのひと達が、カオリさんの後をついていく。

「まってくださ〜い、カオリさん。」て言葉を発しながら...。

花「あの人たちカオリさんの事知ってるんですか?」

ヤンキーのひと達を指さして理子さんに聞いた。

理「うん、あたりまえじゃけ。カオリは龍覇王のNo,2の数とつきあっとるんよ」

ええええ!?カオリさんまでもすごい人...!

広島にはいっぱい不思議な人がおるな〜..。

花「なんかすごいですね...。」

理子さんに言うとにこっと笑ってうなずいていた。

                           つづく..。


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