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ハロウィン☆パーティ
作者: 彩都  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*20*

そして二人になって八分が経過した。
手札
友 ジョーカー、黒 10、マクベス、黒 10。
マクベスは言う。
「長かった戦いもここ迄だ!最後に勝利の女神が微笑むのは、誰だ!」
そう言って友の札を一枚取る。
友は取られる時、目を瞑っていた。
それを高く上げ、自分の手札にする。
そして右手をおでこに当て、左手で二枚のカードを投げた。
ペアカードゾーンに置かれたカードは黒の10。
………と静寂が響きわたり、マクベスが一言。
「覇王より一途に帰りたいが先か…」
そう言って、ワアァー!と少ないながらも歓声を浴びた。
ゆっくり友が目を開けると、目の前にはジョーカーがあった。
「勝ったの…?やったぁ!」
素直に喜んだ友。
そしてピエロが一言。
「願いを一つ叶えますが、何にしますか?」
そう聞かれ顎に手をやる友。
すると良い事を思いつく。
「だったら!ーーー」

バスの中、ピエロと南瓜を被った少年がいた。
少年は寝ていた。
そして今日の事を思い出すピエロ。
まさかあんな事を言うとは…
「だったら!二段三段を優に超えるケーキを僕の家の前迄用意して!それで良い!」
そう言って友はバスに乗った。
そして幾らの時が過ぎただろうか…

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