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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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episode4「パイラタウン」パート4




 受付を済ませてパイラコロシアムに挑戦するヌーン。ステージでは観客の歓声が響き渡っていた。
「さて・・・」
 ヌーンは腕を回し、エーフィとブラッキー、マクノシタとムウマを連れて相手を待っていた。
「ヌーンさあん!」
 そこへムンが走ってくる。
「ムン?君、その格好?」
 目の前には言葉では言い表せないくらい愛くるしく色っぽい姿をしたツインテールの美少女がいた。純白の袖なしの腋を露出したシャツでもちろんへそ出しで、純白の超ミニのスカートで同じく白いブーツを履いて手には髪と同じ色をしたボンボンを持ったムンだったのだ。彼女の足元でエネコがくるくる回っている。
「えへへ、どう?似合ってる?変かな?」
「そんなことはないよ。むしろ素晴らしく似合っている可憐な君にピッタリなくらいだ」
 微笑んで彼女の頬に手を添える。ムンもびっくりして頬を赤くしていた。
「ヌ、ヌーンさんったら・・・・、でも、似合ってるって言ってくれて嬉しい・・・。ありがとう。そうだ、スカートの中身も・・・」
「待ってムン!そこまではいいよ。流石にこればかりはアウトだからね?」
「そう?」
「ああ、でもその衣装はどうやって?」
「これも手作りなの。ヌーンさんがコロシアムで戦うことがあったらこれを着て近くで応援してあげるって決めてたの」
「そうなんだ、ありがとう。君の応援だけで勝利したと思えるよ」
「や、やだやだ・・・ヌーンさんったら、そんなに褒められたら、私気絶しちゃう〜、でもやっぱり嬉しいし、ヌーンさんのこと大好き。バトル、頑張ってね」
「ああ、君のために、この町のために必ず勝利を決めてみせるよ」
 そして、戦いが始まった。コロシアムに登場するトレーナー達はいかにも曲者なトレーナーばかりだがいずれもヌーンの敵ではなかった。エーフィ、ブラッキー、マクノシタ、ムウマは全力で戦い、ムンの応援もあってヌーンは見事にコロシアムに優勝するのだった。
 受付に戻ると、
「ヌーンさんおめでとう、凄く素敵でカッコよかったよ!」
 ムンがヌーンの健闘を称えておいしいみずを差し出した。
「ありがとう、君の応援もあっての勝利だ。感謝するよ」
「きゃっ、また褒められちゃった・・・」
 そうしていると、何やら戦闘服を着た男性がやって来た。
「おい、今回の優勝者はお前か?中々に強そうじゃないか」
 その男を見て、ムンが驚いてヌーンの後ろに隠れて震えた。
「どうしたの?」
「ヌーンさん、あの人、私をさらった奴らに似てる・・・」
「なるほど、もしかすると」
「取り敢えず景品を渡してやるからちょっと来い」
 そう言われて外に出ると、町にある寂れたビルに連れられた。シャッターが開いて中に入ると、同じく色の違う紫の戦闘服を着た女性がいた。
「あら、優勝者が来たの、どんな奴、てこいつは!」
「あん、どうしたんだ?」
「そいつはあたし達の邪魔をしている男じゃない!」
「な、何だって!」
 驚く二人にヌーンがボールを手に取る。
「さて、君達は何者なのか聞かせてもらおうか?」
「ふん、何者って、あたし達はこのオーレ地方で暗躍するシャドー、その戦闘員よ!この町でコロシアムに優勝した奴らにダークポケモンを渡して治安を乱していたの!」
「随分、感嘆に話すじゃないか?」
「ふふん、どうせあんた達はここでくたばるんだからどうと言うことはないわ!さあ、覚悟しなさい!」
 女性のシャドーの戦闘員はボールを投げてヤンヤンマを繰り出して来た。
「ヌーンさん、あのポケモン、ダークポケモンよ!」
 チアガールの姿のままのムンがヤンヤンマに禍々しいオーラをまとっていることを伝えた。
「まさかその小娘も一緒だなんて、まあいいわ、すぐに楽にしてあげる。ヤンヤンマ、進化しなさい!」
「ヤ、ヤンヤンマアアアアアア!!!」
 ヤンヤンマがハイパー状態になった。毒々しい赤いオーラが覆いその身を包んでその姿を変えてしまった。
「メガギゴゴーーーーーーっ!!!」
 小柄の体が胴回りが太く羽根も一回り大きくなり目は獲物を狙う鋭い目つきになり口には鋭いアゴが生えボディも緑色のトサカの生えたオニトンボポケモンのメガヤンマに姿を変えた。
「やだ、あんなに可愛いのが、怖くなってる?!」
「これがダークポケモンの能力よ、行け!」
「ヌーンさん、あのポケモンを助けて!」
「任せて、行くぞ!」
 ボールを投げてエーフィ、ブラッキーを繰り出してメガヤンマに挑んだ・・・。


続く・・・。

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