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*9*
彩月
「3以降のファイルファンタジアは5000年前の超未来って所がファンタジー世界と繋がっちゃった世界観でね」
彩月
「パソコンファイルが魔法代わりになるんだ」
マリオ
「へー、まぁ聞いてる限りでは面白そうだな」
彩月
「聞いてる限りではね‥‥‥ちょっとまってて」
マリオ
「‥‥‥あれ?クリア後のデータやるの?普通こういうのって初めからやるんじゃ」
彩月
「マリオさん、私がクソゲーをやるのは他の人に2度とこんな作品触れさせないためだよ」
彩月
「ストーリーだって国を滅ぼされた王子がフツーに復讐するだけの当たり障りのない内容だし」
音牟
「いい方ぁ!」
マリオ
「うーん‥‥‥‥でもそんなに酷いものなのか?」
マリオ
「仮にも15作品出してるなら相当人気だと思うんだけどな」
彩月
「‥‥‥‥‥‥それについてはまた追追話すよ、ほら戦闘画面だ」
マリオ
「おっ、きたきた‥‥‥こういうコンシューマーRPGって戦闘シーン見るだけでワクワクするんだよな」
彩月
「うんうん、変なシステムとかがゴチャゴチャしてるのがいいよねぇ」
彩月
「私も最初はそう思ってたよ‥‥‥今ではこれ見る度にイラつくけど」
彩月
「で、戦闘システムなんだけどさっきも言ったように魔法代わりにファイルを使って戦うんだ」
彩月
「強力な奴はzipファイルになってて解凍するのにターンかけたりとか、逆にサクッと倒して相手をファイル変換させるやつとか」
マリオ
「なるほどその分リターンがあるわけか、普通に面白そうじゃん」
彩月
「‥‥‥‥じゃあ試しに、この【パワーフレイム.zip】を解凍するね」
彩月
「で、こいつには殴らせる」
『技を解凍しています‥‥‥‥残り3ターン』
マリオ
「3ターン‥‥‥地味に長いな」
彩月
「まぁ中盤に覚えるファイルだからね、最強技まで行くと6ターンはかかるよ」
音牟
「もうロマンの領域だねぇ‥‥‥」
【ベールの攻撃!】
『454!エンキェントガオーは倒れた!』
『全滅させた!』
マリオ
「え?」
彩月
「‥‥‥‥‥これがファイルファンタジア全体の問題点」
彩月
「ゲームが進むほどファイルがいらなくなるんだ」