完結小説図書館
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★憑きもんに対するFAQ★
Q1:コマリの逆憑きは現在どうなっているのですか?
A:宇月から貰った魔除けの腕輪の効果で、ポルターガイスト&曇天日が月1くらいになっています。
Q2:美祢が通っていた高校の偏差値はどれくらいですか?
A:75です
Q3:物語の舞台はどこですか?
A:20XX年の東京・黒女(くろめ)市です
Q4:なぜ美祢は宇月のいとこなのに霊能力が使えないのですか?
A:時常家のご先祖様が疫病により命を落とし、術が途絶えました。
Q5:コマリの本来の学力はどれくらいですか?
A:必死に勉強すれば全教科50点くらいは取れます
Q6特別編終わったら、地の文章に戻りますか?
A:はい。本編進めます
Q6:時系列の順番を教えて!
A:Prologue→過去編→本編1~4章→特別編へと繋がっていきます
初見さんは目次の通り読むのをお勧めします
Q7:更新日は?
A:決まっていません。不定期連載です
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〈特別編:第8話〉秘密共有組×双子組
>>71の続きより
飛燕「センパイ! とりあえず一旦撤収して作戦を練りましょう。このままだとジリ貧です!」
ロボット「がガガガガガガ(ジリジリと四人に迫る)」
宇月「……せやな。桃根ちゃん、飛鳥ちゃん。逃げるで」
こいと・飛鳥「了解です!」
~一同、全速力で来た道を引き返す~
~曲がり角の陰に隠れる~
ロボット「目標を見失いマしタ。見失いマしタ」
一同「ふぅー」
こいと「一旦状況を整理しましょう。わたしたちが対処するのは、むうちゃん作のロボット【討伐Gメンロボ】です。あのロボットには戦闘用ソフトウェアが入っていて、自動的にグレードアップします」
飛燕「こっちは霊能力者3人に幽霊一人。俺とこいと先輩がアタッカー、飛鳥とセンパイがサポーターですね」
宇月「桃根ちゃんとヒエは術の多用は避けるべし。飛鳥ちゃんは発動のリスクがでかい。ボクも使いすぎると体調が悪くなる」
飛鳥「僕等の主な戦闘方法は、こいとさんと飛燕が攻撃。先輩がサポート。僕が状況分析でしたね」
宇月「さて、どうしたものか。って炎狐サン、貧乏ゆすりすんのやめてくれん?」
~宇月の隣で、少女に化けた炎狐が舌打ちする~
炎狐「ウム? 戦わないのか? わらわはいつでも準備オッケーじゃが。折角代償(コスト)を貰ったのに。このままだとわらわは、制限時間(リミット)まで時間をつぶさなければならん」
飛燕「ごめん炎狐。状況が変わったんだ。少し我慢してくれ」
こいと「あの、思ったんですけど、アナウンスをしている正鷹さんに協力を頼むのはどうでしょう。確か、結界を制御しているのは彼ですよね。うまいことやってくれないでしょうか」
アナウンス(むう)「バンはいまコマリ陣営の説明中だから、手が離せないよ。あと私と彼は今回運営側だから。ごめんね」
一同「うーーーーん」
ロボット「お掃除しマス お掃除しマす(一同の横を通り過ぎる)」
一同「ひぃっ」
宇月「現段階で考えられるのは、誰か一人がロボットを引き付けて隙を作り、あとのメンバーが追い打ちをかける感じで攻撃とかやろか」
飛燕「でも、奴はソフトウェアを更新しますよ。学習能力を持った相手に俺らが適いますかね」
宇月「与えられる情報がないと学習できんやろ。やから、学習するまでの一瞬で攻撃を決めないと。強烈なやつだったら、相手をひるませることができるかもしれん」
こいと「わたしの能力は同じ技を繰り返すだけですから……飛燕さん、他に召喚できる妖怪とかいませんか?」
飛燕「ずっと試してる!(右腕を突き出して)」
~飛燕の右腕から血がポタポタ零れ落ちる~
飛燕「試してるんだ。体に影響がない範囲で、コストを支払ってる。けど今日は調子が悪い。契約してるやつらは他にもいるのに、全然応答しねえ……!」
こいと「そんな……。な、なにかないんですか? 正鷹さんまでとはいかなくとも、強い攻撃持ってないんです……あ」
飛鳥「どうしました?」
こいと「わ、分かりました! 状況を打破する方法!」
宇月「ほんまか!? なんやそれは」
こいと「(頬を上気させて)飛鳥さん、家族はどうですか! 年齢も性別も能力の詳細も把握してる、長い付き合いの人間ですよ」
飛燕「つまりお兄様に変身するってことか? できんのお前?」
飛鳥「確かに。お兄ちゃんの術は私たち兄妹が一番近くで見てきた。なんとかなるかもしれない」
宇月「でも正鷹さんの憑依術は、霊を取りつかせんと――あ、まさか飛鳥ちゃん、やっちゃうんか?(こいとのほうを振り向いて)」
飛鳥「そうです! お兄ちゃんは超希少な憑依特化型! 取りついた霊の能力を自由自在にカスタマイズできる!」
宇月「うおおおおおおおおお、御三家すげえええええええええ」
こいと「え? え? つまり飛鳥さん、変身した状態で私を取りつかせるってことですか?」
宇月「それ以外に突破方法がない。頼む桃根ちゃん、どうなるかは分からんけど、君の力が必要なんや! ボクとヒエが上手いことサポートしたるから、頼む!」
こいと「え、ええ……人間に取りついたことなんてありませんけど」
飛鳥「頼みますこいとさん。やりましょう。飛燕とセンパイのサポート力は僕が保証します。二人は強いです」
こいと「しょ、しょうがない、かあ。わ、分かりました。よろしくお願いしますっ。(どちらにせよ私も、もっともっと強くならないといけないんだ!)」
飛鳥「それでは行きますよ! 術式展開:【転写】! 対象:番正鷹! えーっと3月31日生まれAB型、性格は面倒見がよく時に大雑把、饒舌、好きな食べ物はお寿司で嫌いな食べ物は家で出される高い定食料理、特技は料理(以下永遠に続く)」
~ボフンッと煙が上がって~
正鷹(飛鳥)「よし、上手く行った! 慣れない身体で歩きづらいけど。うわ、めっちゃジャンプできる(ぴょーん)」
飛燕「お兄様の体で遊ぶんじゃねえ!」
正鷹(飛鳥)「よし、こいとさん、どうぞ! 思いっきりタックルしてもらって構いませんよ」
こいと「は、はい。うおおおおおおおおおおおおおお!っひゃ(スイッ)」
宇月「どうや?いったか?」
正鷹(飛鳥)「うん、良い感じです。こいとさん、ちょっと僕技出してみますね」
正鷹(飛鳥)「(思い出せ。お兄ちゃんがやってた、術の発動方法。体の使い方を……!」
飛鳥は手を銃の形に組み、そっと腰を落とした。
スウ、ハアと息を吐く。全身に、力がみなぎっていく。
これが霊能力者最強(だった)兄の力。何という霊力。
正鷹(飛鳥)「お兄ちゃん、ありがとう。行くよ!」
正鷹(飛鳥)「番家流・憑依術! BANG!!!!」
宇月「うわっ」
飛鳥の右手のひさし指から発生したエネルギーの球は、正面にいた宇月の髪スレスレを飛んで行った。
バコンッッッッッッッ!という凄い音が響き渡った。球が着地した地点のトタン板が、円形状に沈没している。
宇月「こっわ! ボク! ボクの手と指ちゃんとついとる!? ちゃんと立ってる? こ、怖! 当たったら即死やったんだけど。ひぃいいいいいいいいっ」
飛燕「…………な、懐かしいぜ。この桁違いの術の感触……。そうだったこんな感じだった。そりゃあ、拳一振りで300体倒すわ……」
こいと(うわああああああ、何ですかあれ、何ですかあれ! なんかすっごい音したんですけど!??)
正鷹(飛鳥)「はぁ……はぁ………はぁ………。OK、感覚はつかめた。これは、行けるっっ」
宇月「ゴメン、今ので腰抜けてしもた。も、もうちょっと時間くれへん? た、タンマ」
※Next→終われま10!のクリアを目指すトキマリ組&天敵組!回答一致なるか。次回もお楽しみに。