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*14*
雪菜「────え?」
雪斗「だから、好きって言ったんだ!」
雪菜「えええええ!?」
雪菜はおどろいた。
いきなりそんなこと言われて、驚かないのも逆に不思議だが───。
そして答えは決まっている。
雪菜「─────も」
雪斗「え?」
雪菜「あ、あたしもっ・・・!
好き・・・!!」
雪斗「まじ?」
雪菜「まじ!!」
2人は少しにらみ合って、プッ、と笑った。
しばらく笑うと、雪斗が動いた。
雪菜に手をのばし、無意識に抱きしめようとする。
雪菜も気づき、まつ。
あと数センチ─────。
──────スカッ・・・。
雪菜「あ・・・」
雪斗「・・・」
通り抜けた。
知っていたのに、つらかった。
生きて────。
生きてさえいれば─────。
君の温もりを、感じることができたのに────。
2人は自分の立場を恨み・・・。
絶望した。
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