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*18*
クレア「・・・だあれ?」
レイク「ふん、小さな少女か・・・」
彼はため息をついた。
そしてこう言い放つ。
レイク「お前は、神になれ!!」
クレア「か、みさま・・・?」
レイク「そうだ。
この世界がつくられてから、我々死んだものたちは、1000年に1度神になり、死んで霊となったものを導くのだ!!」
クレア「わかんないよっ、クレア、死んだの・・・?」
レイク「ああ」
ああ、と言われて、クレアは泣いた。
彼女は幼いながらも、愛する人がいた。
彼にあえなくなってしまった────。
クレアはレイクにすがりついて言った。
クレア「なるっ・・・!
神様でも何でもいいからっ・・・!
あの人に会わせて─────・・・!!」
レイク「むりだ。
神は地上におりれない。
おりれるのは通常の霊のみだ」
クレア「〜〜〜っっ!!」
戻れない───。
────クレアは、かしこい子だった。
────クレアは、やさしい子だった。
────クレアはこう言った。
クレア「神様になる・・・。
神様になって、みんなを大切な人にあわせてあげるの・・・!!」
レイク「───ふ、いいだろう。
今からお前の名は、クレア・ミシュド・フランだ。
おまえの中の通常の霊───つまり魂は、半分は地上におろすぞ」
クレア「なんだっていいわ」
こうして、クレア・ミシュド・フランという名の神が生まれた。
それから約200年後────。
彼女は、雪菜と出会う──────。
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