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鳳凰学園協奏曲-カルテット-【完結!】
作者: 鳩麦白夜  (総ページ数: 101ページ)
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「花ちゃん転ぶなよ〜!」
「クリスもしっかりね〜っ!!」
「転ばないし頑張るね!!」
「あわわわわ…」


凄まじい歓声に花は手慣れたように生徒達に手を振る。
対照的にクリスはガタガタ震えていた。


「クリス〜っ!!気にしないで行け〜っ!!」
「そんなこと言われても…」


博と安蘭は声を張り上げるが、クリスの顔はまだガタガタ震えたままだ。


「あははっ!!そんなに緊張しなくていいよ。私、あなたと話してみたかったの。…クリスちゃん。」
「え…!?」


花の突然の言葉にクリスは少し目を見開いた。


「海馬君があなたのことになると結構目を張らせてたから。誰にも興味を示さない海馬君がね!だから気になって!」
「嘘!?」


思わずクリスはステージに座っている海馬を見た。
相変わらず海馬の目は鋭い。


「…こ、怖い!」
「…さあ、無駄話はここまでにしようか。…じゃあ、行くよ!!どっからでもかかっておいで!!」
「勿論!!」


ボッと蒸気が花を包み、彼女はドラゴンと思わしき、角と尾が現れていた。


「…ドラゴン…っ!!」
「あなたの力、どれ程のものか見極めてあげる!!」


花がそう言った瞬間、クリスの木刀が花に襲い掛かった。



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