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鳳凰学園協奏曲-カルテット-【完結!】
作者: 鳩麦白夜 (総ページ数: 101ページ)
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*62*
「――――――――――――っ!!」
「はああああ!!」
力を振り絞るように槍に電撃を送り続ける憲章に電撃によって大ダメージを受ける茨。
「か…」
「おわったか…?」
カク…と、膝を着く茨に思わず憲章は力を抜く。
すると。
「…隙ありだよっ」
「しまった!!」
そう茨は不敵に笑うと、素早く憲章の首輪筋に噛みついた。
「ぐ…っ!!」
「でも…、これが最後の一撃みたいだよ。残念だ。君の勝ちだよ。更科…君…」
茨はそう呟くと、そのまま力尽き倒れていった。
「…最後の最後で痛い置き土産していきやがって」
憲章は倒れた茨に向かって苦笑した。
おそらく彼らはわかりあえたのだろう。
「第四戦!!勝者、更科憲章!!」
「おおおおおおおおお!!」
審判の高らかな宣言にギャラリーの士気は熱いものとなった。
***
そして、その戦いを救護室にいるクリスたちは見ていた。
「これが高学年の戦い…!」
「迫力あるな…!」
「さすがだね!」
興奮したようにクリスと鬼柳と安蘭は興奮したようにテレビに釘付けになっていた。
そんな3人を現実に戻すようにまどかはクリスの肩に手をおいた。
「…次、生徒会長の戦いよ。見ておいた方がいいわ」
「そうだね。海馬君については私達二年でもその戦闘力を窺えないから…」
「どんな戦いするんだろう…?」
博にも促されながらクリスは改めてテレビを見た。
そこにはもう海馬と氷栗無が立っていた。
「第五戦、右サイド氷栗無、左サイド八神海馬!バトルスタート!」
緊張の戦いが始まった。
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