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*10*
「母上、鍵ください。」
私は半信半疑でそういった。すると。
「あなた見たくなったのね。思い出が...
はい、鍵よ。」
私に鍵が渡された。
ミント色の屋根まで行くと、竜沙が待っていた。
「遅いですよ。夢花様。」
「仕方ないじゃない!宿題やってたんだから...」
「あの宿題なんて5分あれば終わりますよ。」
「あんたは天才ですからね。」
「で、開けていいの?」
「どうぞ。」
ぎぃーーっ。
「うわっ!アルバムがいっぱい!」
そう。その小屋にはアルバムが山のように置かれていた。
竜沙がその中の1冊を持ち、ページをめくり始めた。
「覚えておりませんか?私があなたを
「ゆめはなちゃん」と呼んでいた時のことを...」
あーーーーーーーっ!
幼稚園の思い出が、頭の中に鮮やかに蘇った。
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