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*5*
.ゲームの行方.
「光よ、万物を弾く盾となれ」
レイヤは、もう一人の自分・・・ではなく、サーヤと闘っている。
「何よ、自分は、親と暮らしていたのにっ!イヤになったからって、こっちに来ちゃって!!ワガママじゃないのっ!!」
もう一人のサーヤは、憎しみのこもった声で言葉で、レイヤの心をキズつける。
「私は、いつもいつも、お母さんを待っていたのよっ!!淡い期待でっ!!」
レイヤは、立っていることもできずに、座り込み、耳をふさぐ。
「あんたなんて、いなくなっちゃえ!!」
もう一人のサーヤの言葉にレイヤは・・・
〜 〜 〜 〜
一方、サーヤは・・・
「レイヤくんっ!!もう、やめてっ!!」
サーヤは、もう一人のレイヤに話しかけるが・・
「お前のせいで、母さんも、夕夜も、離れていった。・・・お前のせいで、家族が壊れたっ!!」
もう一人のレイヤも、もう一人のサーヤと同じように憎しみの言葉をぶつける。
「お・・・願い。・・・もう、や・・・め・・・て・・・」
サーヤは、立っていることも満足に出来ずに、その場に座り込んだ。
そして、耳をふさぎ、必死に訴えるが・・・
「いなくなれっ!!破魔の聖女!!」
ぼうとく的な、もう一人のレイヤの言葉がサーヤの心の奥深くまで突き刺さる。
〜 〜 〜 〜
サーヤとレイヤは、もう一人の自分たちになす術もなく、倒れた。
『・・・ターゲットNo.7・8、今、ここにて、ゲームを終了する。勝者、闇。計、クリア者、0人、敗北者8人。・・・もう一度、繰り返す。・・・ターゲット___』
人間界と魔界のはざまにまた、不吉な静かさに包まれた。
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