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*6*
.暗闇の先で・・・.
「…う……。こ、ここは…?」
「…ん……。サーヤ?」
「レイヤくん!!」
サーヤとレイヤは、思い出していた。
もう1人の自分との戦い。
(確か、“ゲーム”って、言ってたような……)
そして、戦いに敗れたことを。
「紗綾さんと、レイヤくんですか?」
聞きなれた声。
「志穂ちゃ…ん?」
サーヤの声は、震えている。
(幻の可能性もある…)
もう1人の自分たちと戦ったのだ。仲間の姿をして襲ってくる可能性だって捨てがたい。
「紗綾さん、レイヤくん!!」
志穂がサーヤとレイヤに向かって駆けてくるが、本物の志穂か信じられない。
「みなさーん!!紗綾さんとレイヤくんがいましたよ!」
志穂の声が響いたのをきっかけに、次々に見知った顔の人が集まってくる。
志穂・徹平・翔・翼・鳴神…。そして――
「…雪…成…さ…ん?」
サーヤは、声を震わせる。
レイヤは、仲間たちをじっくり観察している。
「あー、見つけた、見つけた。ターゲット3番…」
どこからなく響いてくる声…。
そして、現れたのは、ユウヤ。
「…お前……」
レイヤは、憎しみのこもった声でユウヤに言うが・・・
「さっきから、しつこいよ、レイヤ。それに、今のぼくの目的は、マテリアルたち。関係ないヤツが入りこんでいるからね」
そう言って、ユウヤが指を指した人物は――
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