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*7*
.見つめる心.
ユウヤが指を指した人物は、雪成。
「・・・まさか、力が消えているとは、思ってもなくてね」
「・・・全員、本物・・・か」
「レイヤくん、どういうこと?」
「レイヤくん・・・疑っていたんですか?」
「よく、わかったね。レイヤ」
「・・・別に、うれしくない」
「レイヤ、変わったな。前は、ほめただけで、うれしがっていたのに・・・」
「・・・うるさい」
ユウヤに過去を暴露されるレイヤ。
「ん、じゃぁ、元・氷使いは、現実に戻ってね」
「・・・はぁ?お前は、誰だ?」
「ぼくは、ユウヤ。サーヤとレイヤの兄。そして、・・・このゲームの支配人」
そして、雪成は、消えた。
「雪成さんっ!!」
雪成が消えていった場所を見つめる。
ぐちゃっ・・・・・・
視界がぼやける。
「サーヤ・・・」
レイヤがサーヤを優しく包み込む。
「レイヤくん・・・」
サーヤは、レイヤに抱きついたまま泣く。
「・・・わたし、また、無力、だった・・・。また、何、も、できなかった・・・」
レイヤは、サーヤを優しく、優しく、包み込む。
「・・・僕は、君を守ると、誓った。絶対に、君を守る、よ」
「・・・レイヤ、く・・・ん・・・・・・」
絵になるようなシーンだったがーーー
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