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東方刃暁録-sword morn record -
作者: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ  (総ページ数: 38ページ)
関連タグ: 東方 
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10~ 20~ 30~

*9*

第四章-家庭的?-

次の日の朝、いつもより早く目が覚めた咲夜。

咲夜「?」

端っこに置いてあったはずの暁がいない。

それに、なんだか味噌のいい匂いが漂ってくる。

匂いにつられ、ふらふら〜と立ち上がり台所へ向かう。



暁「よう。中々早いのだな」

迎えたのは、黒い着物に赤い帯をし、エプロンを付け頭に白いバンダナを装備した、暁だった。

随分とちぐはぐな格好ではあるが、お玉を持つ姿は案外様になっている。

咲夜「何を」

寝ぼけたまま咲夜が尋ねる。

だが、頭がまだ回っていないのか、最後まで言葉が出てこない。

暁 「家事の手伝いはするといったからな。その一環だ」

暁はその意味をしっかりと受け取り、答える。

傍らで、鮭が焼けている音がして、具合を見ながら調理を進めていく。
咲夜「何」

暁 「今日は、豆腐の味噌汁に焼き鮭、あと漬物があったから、それも切っといたぞ」

お釜では、ご飯が炊けているようだ。

暁 「あとなんか欲しいもの有るか?」

咲夜 「紅茶……」

暁 「紅茶はそこ、紅茶の茶葉はもう準備してあるから、入れてくれ。お湯はもう丁度いい温度だと思うからな」

咲夜は無意識ながらも、指示通り言われたことをこなし、人数分振り分けた。そして、心の中でつぶやいた。

…お嬢様…洋食なのですが…





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