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奇想天外!プロレス物語【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 82ページ)
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*58*

ついにこの日がやってきた。

世界一を決める大会の決勝戦の幕開けだ。

俺はやる気満々で敵チームを睨む。

3日前、吹き飛ばされて死にかけたときは星野が助けてくれなかったら、本当やばかった。

あの時の借りしっかり返させてもらうぜ!

俺たちのチームメンバーを発表したいと思う。
このメンバーはカイザーさんが決めてくれたベストメンバーだ。

1番手はヨハネス。

2番手はハニー

3番目が星野

4番目がこの俺

そして最後がカイザーさんだ。

「それではみなさん、正体を現してください」

トミーとフレンチ以外謎に包まれていた3人が一斉にフードを脱いだ。
1番端にいるのは、ミイラ男を彷彿とさせる全身包帯で身を包んだ男だ。

だが、その体つきは筋肉隆々で不気味さと同時に強さを感じる。

真ん中にいるのはチームの中で最も背が高く、ガリガリに痩せこけた男だ。骸骨のような無表情な顔に底知れぬ恐怖が漂う。

最後にいるのは、白馬を模した仮面を被った大男だ。

おそらくこれが話に聞いたカイザーさんの父親、グランドカイザーだろう。

そんなして敵じっと見つめているうちに、奴らはリングサイドへ去って行った。

これから試合が始まる。

第1回戦はヨハネス対エジプタス=ブレッド。

「いけー、ヨハネス。そんな包帯野郎、ボコボコにしてやれー!」

俺はリングへ上がるヨハネスに声援を送る。

すると彼はポツリとつぶやいた。

「彼は強敵……包帯を鞭のように使った遠距離攻撃に加え、ボクと同等の握力がある。勝率はあまり高くない。だけど、僕は必ず勝利を掴む!」

こうして、決勝戦第1試合始まった。

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