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マジカルスイーツショップ【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 198ページ)
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※ここから、それぞれの視点に切り替わります。

天王星の扉をくぐりぬけた俺の目の前に現れた光景、それは俺の出身地であるポーランドの観光名所にして、世界遺産、ムスカウ公園だった。

公園というが、どちらかというとイギリス式庭園に近い。

実際はドイツとポーランド、両方の世界遺産として指定されているこの地にまたがるナイセ川の真ん中に、プロレスのリングが備え付けられてあり、そこに白い装束を被った人物が立っていた。

なるほど、世界遺産にリングを作るとは、彼らもなかなか洒落ている。

俺はさっそく一飛びで、リングに着地した。

「お前がこの俺と戦う銀河太陽系8神か?」

「いかにも、俺は銀河太陽系8神のひとり、天王星神こと、ウラヌス」

バサッと勢いよく奴が装束を脱ぐと、薄い青色の髪を腰辺りまで伸ばしていて、瞳は薄い赤色で若干ツリ目の男が現れた。

白い軍服を着ており所々にシンプルなものの豪華な宝飾が施されている。

奴を見て、俺は口を開く。

「お前と俺は、どうやら似すぎているようだな。気に入らん」

「ははっ。さあな。今のところは何も言えない」

そこで俺はふと、奴の携帯している刀が気になった。なかなか磨き上げられ、光沢を放っている。

「ウラヌスよ。俺がお前に勝利した暁には、命とその刀をいただこう」

「では、俺が勝った場合は?」

「俺の命と同様に大切なこの剣をお前にプレゼントし、その場で自害してやる」

「そうか。だが、お前の剣など俺は興味無いな。其方の方で進めておいてくれ」

「フフフフフフ……俺の剣を侮辱したお前には、誰も味わったことがないほどの残虐血の海地獄を見せてやろう」

「それは楽しみだ。見せてくれよ、あんたの言う地獄って奴をな!」

カーン!

試合開始を告げるゴングが鳴り響いた。

※今回登場のウラヌスはカレルさんのオリキャラのアイディアを元に創作しました。ご応募ありがとうございます。

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