完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

マジカルスイーツショップ【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 198ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~

*128*

どうやら、両国国技館前のリングと、ミラベル宮殿前のリングでは、試合が始まったようです。

すると、既に試合が終わったはずのムスカウ公園リングで、突如、ウラヌスの新しい対戦相手が現れたようです。

コーナーポストの最上段に立っている相手。

オレンジ色の三つ編みに同じ色の瞳、赤の中国服を着た美少年。

彼は―

「なんだ、貴様は!」

「僕は王李。不動さんには悪いですが、あなただけは、僕が倒します」



「と、その前に、あなたは誰ですか?」

僕は、彼を見た瞬間から気になっていた事を質問します。

「俺は銀河太陽系8神、天王星神ことウラヌスだ」

「いや…違いますよね…明らかに先ほどと、声も、顔も、体つきも、話し方も」

彼は、ジャドウさんと闘っていた人物とは別人にしか見えないほど、姿が変わっていました。

身長が2メートル以上になり、目はサファイアよりも真っ赤、さらに服がはちきれんばかりに膨張した筋肉、腰まである青い髪もさらに量が増した感じがします。

すると彼は息を大きく吸い込んで、

「俺は変身能力など持ってはいなーい!!」

「大きい声ですね。もう少しボリュームをさげてください。
…じゃあ、どう説明してくれるんですか、この変わりようは?」

「それぐらいもわからないのか、王李少年。
まあ、せっかくの機会だから、教えてやろう。
先ほどまでの姿…あれはオーバーボディだ!!」

オーバーボディ。それはレスラーなどが、正体を隠すために着こむ偽の体。

「暑くなってオーバーボディを脱いだのだ。ここは暑いからな。
どうだ、これで謎が解けたか」

「あなたはつまり、今まで自分の力をセーブしていたというわけですか?」

「実は私以外にもごく一部の連中はオーバーボディを着用し、力をセーブしている。なぜなら、そうでもしないかぎり、お前達が弱すぎて闘えなくなるからだ」

「そうですか、よくわかりました。ニュー=ウラヌスさん」

「貴様、俺の真の姿を侮辱するつもりか!」

「それが僕なんです。許してくださいね。それより、早くはじめましょうよ、僕たちの試合を」

「いいだろう、王李少年。俺が貴様をあの世に送ってやる!」

127 < 128 > 129