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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 198ページ)
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丸1日考えた挙句、僕は妖怪の味方につくことにしました。
もちろん、昨日の試合の内容は申し分ないものでしたし、カイザーさんという方も魅力的な人物でしたが、やはり協力してくれたら報酬として「饅頭100個」は見逃せないでしょう。
僕の大好物であるお饅頭を100個も貰えるだなんて、まるで夢のようです。
僕は妖怪たちの本拠地へ向かい、彼らから倒すべき敵の情報を貰い受け、さっそく僕は彼らの殲滅に向かいました。
☆
最初に向かったのはスター=レスリングジムです。
僕は能力を使い、マロンくん→栗、ロディさん→ポニーのミニサイズのフィギュア、ハニーくん→はちみつ入りのガラス瓶、不動さん→ミニサイズの不動明王像、カイザーさん→おもちゃの王冠、メープルさん→メープルシロップの入ったガラス瓶、星野くん→天使の置物……という具合で次々に彼らをモノへ変化させていき、ほぼ壊滅させることに成功しました。
ほぼというのはいない人が数名いましたし、その人たちはモノに変化させるのが難しい名前でしたので、僕は見逃してあげることにしました。
それに放っておいても妖怪たちに負けてしまうのがオチでしょうから、ここでわざわざ手間をかけて探して倒すまでもないと判断したのです。
次に僕はヘンリーのお菓子屋さんへと足を運び、マーラーくん→牛乳パック、ヘンリーさん→帽子、クロワッサンくん→ゴスロリと3人まとめて変化させることに成功しました。
たまたま僕が来店したときには、相沢さん、真帆さん、闇野くんという3人のお客さんがいて、僕がヘンリーさんたちを変化させる様子を呆気にとられて見ていましたが、彼らはただのお客ですから、放っておいてもいいわけです。
こうして僕は楽々敵を倒して、報酬のお饅頭100個を貰い、家に帰りました。