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救助戦隊ポケモンレンジャーJH編
作者: 雫石 ◆3ZyGHGJDvU  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: ポケモン レンジャー 戦隊 中学生 
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*38*

ようやくミラの制服選びが終わり、ツカサたちはレンジャーユニオンに行く。ユニオンは生徒会室に入ったところの裏口にあり、とても広かった。
「これがユニオン。」
「戦隊の時と同じだね。」
「だな。」
前には司令官と団長がいる。
「よぉわいがお前さんたちの団長のルークやこれからよろしゅう頼むで」
「関西弁…。」
ルークの言葉を聞いてみんなが同じ反応をする。
「わいが関西弁なのはきにすんなや」
ルークがハハハッと笑う。
「ところで聞きたいことがあるんやけど…。」
ルークが表情を変えた。
「ルカはどこにいったんか知っとるか?」
「知らないよ。」
エテルがルークにこう答える。この時であるがツカサは黒のカラーコンタクトを取っていた状態である。
急にキリッと頭痛がした。今までに見たことのない感じ。これはなんだろうか。
青い右目から何かが見えてくる。これはルークの過去なのだろう。他の地方のレンジャーをやっていたが、実力、信頼感共に本部から高かった。ルカの上司でとても優しい。
ルークはレンジャーに入るとき、イワークと一緒にいたのだ。その後はめきめきと才能を発揮する。ルカの上司になった後も…しかし…。
「ツカサ、ツカサ!」
ユウヤがツカサの肩を振り現実に戻そうとする。
「どないしたん?」
「ツカサが動かなくて…。」
「ちょっと貸し。」
ルークがこう言ってユウヤはツカサを貸す。
「何ボーっとしとるんや!」
ルークがツカサの頭を思いっきりたたいた。
「はっ!」
ツカサは現実に何とか引き戻された。
「あれ…えーと何かあった?」
「覚えとらんのか?」
「うん。」
ツカサは少し暗い顔をする。能力のことは話したくない、そう思った。

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