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*60*
『大体お前ら、すぐどっか行くやろ?無事やからよかったけど…もしなんかあったら承知せえへんで。』
ルークの説教は15分も続いた。
『ところでお前さんたち、どこにいおるん?わかるんやったらそこに行ったるけど…。』
「それが…」
ツカサがため息をつく。
『洞窟ということしかわからないんですよね〜』
「渦にのまれてそこから意識がなくて気が付いたらここってところかな?」
『マジでか!』
『洞窟で迷子になるなんてお馬鹿さんね。』
いきなりルークの通信機からほむらの声が聞こえた。まぁ映像の電話だし何をしているかわかるはずだけど…今はルークの顔しか見えていない。
「まぁ景色とかを見せると…ほとんど青い感じってところかなぁ。」
ツカサがこう言ってキャプチャースタイラーを片手に持ち景色を見せた。
『確かに青いなぁ。ってことはお前さんたち、海の中の洞窟におるんか?ボンベとかは大丈夫か?』
「ああ、今は地上だから。それにボンベはユウヤが持ってくれてるし。」
『そうかぁ』
ルークが安堵のため息をつく。
『とりあえずキャプチャーはつながってとるからGTSで場所はわかるはずや。そこでまっとき。』
「わかった。」
ツカサが通信を切った。
「ツカサ、ルークの兄ちゃんなんか行ってたか?」
「ここで待ってろってさ。」
「待つって…。」
「まぁここがどこなのかはわからないし探索をしようと考えちまうけど…そしたらまたトラブルに巻き込まれる。」
「あ…。」
「ひとまず、ここは、おじさんを探すということは中止だ。ここでじっと待つしかないよ。」
『確かに、ツカサさんの言うとおりです。』
「ゆずきまで〜」
結局ツカサたちはルークが来るのを待つことにした。
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