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救助戦隊ポケモンレンジャーJH編
作者: 雫石 ◆3ZyGHGJDvU  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: ポケモン レンジャー 戦隊 中学生 
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「たぶんねってわかるのか?」
ユウヤがツカサにこう聞く。
「いいやでも雰囲気でわかるんだよ。」
『なんか釣していますね』
「ここってお魚とか釣れるのか?」
ユウヤが少しわくわくしている。
「いいやそれはないだろう。水ポケモンしかつれないと思うぜ。」
「だよねぇ。」
確かにそうである。ここではポケモンしかつれない。魚が釣れるところなんてあまりないのだ。
「お!かかったぞ!」
何かがかったったようだおじさんは釣糸を引いていく。
「おおーこれは…大物だぞ!」
大物だとすれば、ギャラドスとかホエルコとかの大きい水ポケモンであろう。
しかし大きすぎるものなのかおじさんはだんだん海のほうへと引きずられる。
「おー負けないぞ!わしは水ポケモンをつって32年。その魚には負けるわけには…。」
「なんかピンチだね。ツカサ…ってツカサは?」
ユウヤが岩陰に隠れてこういうがツカサの姿がない。見るとおじさんの所に行って腰をつつかんでいた。
「ちょっとツカサ、何をやっているんだよ!」
ユウヤがこう言いながらツカサのところに来る。
「このおじさん…なんかおかしいって青い目が!」
「え!?まさかまた無意識で?」
「ああ…何とかして引上げねーと…うわぁ!」
ツカサがこう言った途端おじさんとともにあげられツカサとおじさんは海の中に引きずられる。
「ツカサ!」
ユウヤはそれに気づき、海に飛び込んだ。
(クッ…なんで離さないんだ。)
ツカサは少しおじさんを引っ張っている。
(ツカサ、)
その時ユウヤがツカサの肩をたたいた。
(やばそうだからこれ…。)
ユウヤが念のために持っていたカバンの中から水中用のボンベを出しツカサに渡す。
(サンキュー)
ツカサは片方だけおじさんの腰の方を外しボンベを口につけゴムをかけた。それと同時にユウヤもボンベをつける。
「どうやら、おじさんは操られているみたいだよ。」
「なんでわかるんだ。」
「目がおかしいんだ。」
確かに見るとおじさんの目は黒い光のない目になっている。

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