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FAIRYTAIL  終焉の少女  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 23ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL ルーシィ・ハートフィリア 二次創作 微グロ 
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10~ 20~

*3*


第二章【とある男】



「何か知らないが、ウチに用か?」

王国直々の部隊というのに、ナツの態度は相変わらずだ。
まぁまぁと、ルーシィがナツをなだめる。
いや、怒ってはいないのだが。

「……。」
「うおっ、お前いたのかよ。」

黒いローブが、何時の間にかアーティの後ろに居た。
もとが影が薄いのだろうか。

「行くぞ、お前等。」

ミラーリの凛々しい声に、全員が頷く。


「目的は、ルーシィ・ハートフィリア嬢の捕獲だ。」
「ええ!?」
「ルーシィを!?」

さすがにこれは、全員が驚いた。
何故ルーシィを狙うのか。
まぁ、そんな事を考えず走る馬鹿はいる。

「ルーシィはわたさねぇええええ!」

ナツはアーティに向けて、拳(炎付き)を振り下ろす。
それを軽々と避け、アーティは息を吸い込んだ。




「…昌竜の、咆哮!!!」
「!?滅竜魔導士!」

負けじとナツもブレスを避け、腕に炎を纏う。

「火竜の、鉄拳!!!」
「っうぉ、あぶね!」

ギリギリ避け、すぐにアーティは後ろに引いた。


キアーヴェは、チャラリと鍵を出す。
それは、確か――


「な!?なんでアンタが、アイリの鍵を!」

兆年孤独唄のとき、アイリが人形になり残した鍵。グレイが渡してくれて、大切に保管してあったのに。

「契約してなかったみたいだし、勝手に部屋入らせてもらった。情報収集の為に。」

先ほどから、情報収集とは何なんだ。
ルーシィは不安をしたらせながら、エルザが「離れろ」と指を指したほうへと向かった。



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