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*4*
「…情報収集とはなんだ?」
「言わねぇよ、秘密なんだから。開け!『一角獣座』の扉、ユニコーン!」
鍵が光り、白い巨獣が現れる。
それは、エルザ目がけて向かっていった。
このままでは、危ない。
「飛翔の鎧!」
「!早いなぁ。」
すぐさまエルザの剣をかわし、ユニコーンの上へと乗った。
「妖精女王…、興味が湧くな。」
「鏡郷『花びらの舞』!」
「っうあん!」
ウェンディが少しずつサポートしていると、無数の鏡が現れる。
鏡にウェンディの魔法が反射され、囲んでいた鏡がウェンディに魔法をあてた。
「貴方の相手は、この私。」
「っ……!」
「俺、やることないな。」
カルガはそのまま、何故か寝る姿勢に入った。
いや、何故寝る。
ここだけの秘密、カルガは毎回15時間寝ないと落ち着かないそうだ。
おまけに今回は13時間。
あと2時間くらい寝ないといけないらしい。
「寝るなよ。」
アーティとミラーリのツッコミが入るが、そこに聞こえるのはいびき。
諦めたように、二人はため息を吐いた。
「アイスメイク、槍騎兵!」
「………。」
ローブの男は、グレイの造型の無数の槍を余裕あり気にかわしていく。
若干焦りながらも、攻撃を繰り出すグレイだが一つあることに気づいた。
(コイツの魔力……、)
「…撤退だな。アーティ、キアーヴェ、カルガ、『レイガ』。一旦退くぞ。」
「!!!?お、おい!」
聞き捨てならない。
今、アイツは何と言った。
―レイガ。
「今、そいつを―、」
「何を言ってるの?これはとある人からもらった人材よ。」
「でも、」
「それに、レイガなんて名前の何人もいるじゃない。」
ミラーリの言葉に、グレイは目を伏せた。
ローブの男と今はまだ、言っておこう。
男は、無感情な目で去っていった。
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