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*5*
第三章【星の贈り物】
「……行っちゃった。」
「くそっ、何だよあいつ等!」
ナツは岩に拳をぶつける。
だが、ルーシィは違うことに悩んでいた。
去る前、ミラーリは言ったのだ。
「ハートフィリア家に伝わる、茨姫…か…。」
「ルーシィ覚えあるの〜?」
茨姫。
確かにそう言っていた。
すると、ナツ、グレイ、エルザはバッとルーシィの方へ振り向く。
「あれ、ルーシィの友達か!?」
「知らないわよ、てか…あんた達知ってるの?」
あれ、という言い方は昔会ったのだろうか。
すると三人は、顔を見合わせた。
「イグニールが…、昔の友達だったって…。」
「俺は、レイガの友達だったって。」
「私は、ジェラールの友だと聞いた。」
それは、おかしい。
全員住んでいる場所も、生まれも違うのに。
「変ね…。」
「ああ。だが、どうしてあいつ等はルーシィを?」
「王国からの命令かしら。」
どれだけ考えても、答えは浮かばない。
最後、ミラーリが言った言葉からでも断定は出来無そうだ。
「茨姫。これが、キーワードだな…。」
すると、ルーシィの鍵が光る。
光っているのは、おそらく黄道十二門だろう。
「姫。」
「勝手に出てこないでよっ!!」
何事もないように現れたバルゴに、ルーシィは間髪いれずツッコむ。
だが、今回のバルゴは様子が違った。
カサリ、バルゴ結構な枚数の本をルーシィに渡した。
「…?なにこれ。」
「どうぞ、ご覧ください。」
バルゴは、何食わぬ顔でそのまま消えていった。
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