完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

FAIRYTAIL  終焉の少女  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 23ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL ルーシィ・ハートフィリア 二次創作 微グロ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~

*7*

第四章【思い出の魔法書】




『ルーシィ行方不明』

『やっと帰ってきたルーシィ、もう七年も』 



「……え?」

おかしい、それでしか形容できない。
ルーシィの母、レイラ・ハートフィリアはX777に死亡している。
この記録は、間違いなく母が記録したものだろう。
筆跡から見て、間違いない。
もう一度確認しよう。
母は、昔に死亡しているのだ。
こんな真新しい記録なんてされているはずがない。

「…どういう、こと…?」

この記録書は、何か秘密があるかもしれない。
まずはギルドに戻ろう、エルザは馬車を指差した。



―ギルド―


生憎、レビィはいなかった。
そしてフリードも、雷神衆とともにクエストに行っている。

「運が悪いな…。」

エルザは、額に手を当てうなる。
このままではこの本を解けるものなどいない。
すると、木製のドアが音を立てて開いた。

(クエストから帰った者か。)

そう思い、エルザは挨拶をしようとするが―

その人物に、衝撃を受けるしかなかった。
それは、グレイも同じのようだ。








「ジェラール!」
「メルディ!?」

二人の客人―ジェラールとメルディは、フードを深くかぶっている。

「いきなり、すまない。」
「グレイとエルザに、渡したいものがあったの。」

なんだろうと思い、グレイとエルザは渡された古い本を貰う。
本と言うより、紙を魔法でまとめた魔法書だ。

「…?」

ぱらぱらとめくるうちに、二人は真剣な顔になっていく。


「エルザ…お前のそれは、楽園の塔があった場所においてあった。」
「え、」
「それも、お前と俺が最初に会った場所だ。」

確かに魔法書は、埃がかぶっている。
払っても元が古紙のようで、綺麗とはいえなかった。

「グレイ、貴方の住んでいた村の野原にそれはおいてあったわ。」

確かその野原は、焼け野原になっていたはずだ。
なぜ本が置いたあったのだろう。

「本当は6年前に見つけたんだけど…、ウルティアはジェラールに預けておいたらしいの。」
「ああ、見たところ危険な魔法だったからな。まだお前には早いだろうと…。」


6 < 7 > 8