完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*8*
「…ああ、ありがとな」
グレイは大切に、本を抱える。
じゃあ、とジェラール達は去っていった。
「思い出の場所から得られる魔法書、か……。」
何かが引っかかるな、エルザが独り言を呟く。
するといきなりナツが、「だああああ!」と叫びだした。
「ちょ、うるさいわよナツ!」
「なんで俺のがねーんだ!」
「知るか、うるせぇんだよクソ炎!」
何時の間にか喧嘩に発展した二人に、エルザが鉄拳をくらわせる。
二人はそのまま地面に倒れ伏せた。
「ともかく、今はルーシィの本の解読が優先だ。」
「あい…。」
「はい…。」
弱々しいナツとグレイの声に、ルーシィが苦笑する。
そして、すぐに真剣な顔へと変わった。
「…でも、どうやって解読するの?」
「そうだな……、ん?」
PR