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せいコメ!!《新年すたーと!》
作者: lulu (総ページ数: 38ページ)
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作者: lulu (総ページ数: 38ページ)
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*10*
第四話 佐々木 杏奈
「じゃあ、次、私のことはぁどう思いますかぁ?」
杏奈ちゃん独特の癒しボイスでみんなに聞いてきた。
「杏奈ちゃんは、癒し系だよね〜」
僕は、本を読みながら答えた。
「もう、滝川君、ちゃん答えてよぉ」
「佐々木君は、しっかりしていて、議長に相応しい子だと思うよ」
会長が頷きながら言う。
「あんな、いいよ、OK」
奈美がペロペロキャンディーを舐めながら言う。
「でもさ、たまにもっとちゃんと喋ってほしいときあるよね」
僕は、次はちゃんと顔を上げていった。
すると、後ろから
ぼこっっっ!!
と叩かれた。
「いったぁぁ…、だれですか、あ、須川先輩…」
「佐々木をいじめんなぁ!!」
「「……え?」」
みんな一斉に言う。
「さっき、お前らは俺をうるさいと言った!ただし!」
と言い、杏奈ちゃんの方へ向く。
「佐々木は俺に自信を持てと言った!その、佐々木をいじめんなぁ!」
「いや、いじめてないですけど」
「うるさぁい!」
「けんと、うるさい」
「奈美もだまれぇ!」
「須川先輩、落ち着いて!」
なだめたが、聞こうとしない。
「須川君、落ち着いて」
「会長は、黙ってて下さい」
「す、すまない…」
「会長もひき下がらないで下さい!」
ついに、須川先輩は暴れ始めた。
学級崩壊ではなく、このままじゃ生徒会崩壊だ。
「落ち着いて!須川先輩!」
「うるさい!地球は青かったんだ!」
「意味分かりません!ほら、杏奈ちゃんが見てますよ!」
杏奈ちゃんは、椅子に座りこの光景を、ほのぼのと見ていた。
「みなさん、楽しそうですねぇ、でも…」
といい、机の上に置いていた、次の生徒総会の資料を出し…
「仕事が残ってますよ、明後日までに作らないと」
と言い、にこっと笑った。
今回分かった事…
杏奈ちゃん 鬼
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