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せいコメ！！《新年すたーと！》
作者： lulu　　（総ページ数： 38ページ）
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10～ 20～ 30～

＊30＊

第十六話　冬休み一週間前



「かいちょーう、暇なんすけど・・・」

須川先輩のだらしない声が、生徒会室に響く。

「はは、すまない。帰りのＨＲ（ホームルーム）が長くなってしまってね」

「早く文化祭の反省会始めましょう〜」

僕らの学校は、文化祭が終わったら残り一週間で冬休みとなる。

「うぅ・・・おくれてすみません・・・」

杏奈ちゃんが、少し遅れて生徒会室に入ってくる。

「みんな、そろった」

奈美さんがポッキーを食べながら言う。

会長が、一つ咳ばらいをし、反省会は始まった。


「今から文化祭の反省会を始めたいと思います。司会は私朝倉です。書記は奈美におねがいします」

「ん。」

奈美さんが短く答える。

「では、まず気付いたところなどを。手あげて発表してください」

「はいはーい」

「須川君」

「佐々木と滝川がいちゃつきすぎだったと思いまーす」

「「！？」」

杏奈ちゃんと僕はびっくりし思わず顔を見合わせる。

「な、なにいってんですか！？」

「なにって、そのままだろ」

ほっぺを膨らまし、そっぽを向く。

「そんな子供っぽいことしないで下さい、ってか会長なんでいま本よんでるんですか！？」

「あ！？ひゃあ！！？」

会長はびっくりしたのか本を取り落とす。

表紙を見てがくぜんとした。

多分中学生であろう男子と男子が、キスしそうな位置まで顔を近付けている表紙。

・・・これって、普通に考えたらＢＬ・・・だよね？

「会長、実は腐女子だったんですか・・・？」

「ち、違うもん！こ、これはただ・・・その・・・」

「かいちょ、ふじょし？」

「な、奈美違う！」

手をパタパタと振り、違うと叫ぶ会長であった。

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