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作者: lulu (総ページ数: 38ページ)
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第十七話 終業式
今日は、僕たちの学校国咲学園高校の二学期終業式である。
「た、滝川君、おはよ〜」
「杏奈ちゃん。おはよう」
杏奈ちゃんと挨拶を交わし、自分の席へと着く。
その瞬間、友達の冴島が僕に近づいてきた。
「おい、滝川」
「なんだ・・・冴島か。」
「おい、なんだとはなんだ!?この俺がお前に話してあげてるんだぞ!少しは感謝し、へぐっ」
僕は、冴島の口を自分の手で押さえた。
「ぷはっ、ぐるし・・・。な、何するんだよー。くるしいじゃん」
「まあ、そう言うなって。で、僕に何か用?」
「まあな。お前さ、・・・佐々木に告ったんだろ〜」
「なっ!!??」
「お!その調子じゃ当たりらしいなぁ。お前のくせにやるじゃん」
といい、冴島は僕の頭をバシバシ叩く。
「痛いからやめて。それにお前のくせにってなに?」
「そんな根性のあるやつとぁ、思ってなかった」
「なにそれ。僕、今から生徒会に行かないと行けないから。じゃ」
と言って、僕は教室を後にした。
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「会長、終業式お疲れ様です〜」
「ああ、ありがとう滝川君。」
僕の方に微笑む会長。すると、奈美さんが入ってきた。
「あ、れん。」
「こんにちは。奈美さん」
「ん」
といい、ポッキーを食べ始める。
「ちわーーすっ」
「須川先輩。おそいですね。」
「はあっ!?なんだよそれ。しょうがないだろう!HRが長引いたんだよ!」
「遅れてすみません〜!」
「杏奈ちゃん、まだ大丈夫だよ」
「あー、良かった!」
突然、頭を叩かれた。
「いたっ。な、何するんですか!?先輩!」
「俺が遅れたら、遅かったって言ったくせに、なんで佐々木には言わないんだよ!」
鼻息を荒く喋る、先輩。
「別にいいじゃないですか」
「ううーなんだよそれ・・・」
「まあ、みんな喧嘩はやめよう。」
会長が僕たちをたしなめる。
「よし、じゃあ皆・・・」
「「一年間お疲れ様でした!!」」
(僕は1年じゃないけど、まぁいいか)