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*3*
視点変わります!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
<シンタロー視点>
シン「エネ…そんな目でみないでくれ…頼む…」
エネ『だって!ご主人が利歩ちゃんを助けにいく方法を俺が考える!とかいってー、あれから一時間過ぎましたよー?』
シン「う…」
そう…あれだけかっこよく杏を止めたけど、助けにいく方法を考えろー、なんて言われるとは…
シン「はぁ…」
エネ『あ!今ので31回目のため息!』
シン「まだカウントしてたのかよ!」
こんなやり取りをしていると、
キド「シンタロー?少しいいか?」
キドが入ってきた。
エネ『あ!団長さん!いいところに…さっきからご主人がたm…』
シン「だぁーー!あ、いや何でもないからな?」
キド「…?まあいい。んで、どうなんだ?思い付いたか?」
シン「う…いやそれがさっぱり…」
キド「そうか。じゃあ皆で考えるか。」
シン(最初っからそうすれば良かったのに…)
下に降りると、皆集まっていた。
モモ「あ、お兄ちゃん!どう?思い付いた?」
俺は面倒くさかったので首を横に降った。
モモ「うーん…あ!ねえねぇ杏ちゃん!」
杏を見るとまだ涙目だった。
シン(そこまでショックだったんだな…)
アン「…モモさんなあに?」
モモ「利歩ちゃんって何の部活しているか知ってる?」
アン「え?えっと…確か吹奏楽!」
モモ「利歩ちゃんを待っているとき、吹奏楽の人とすれ違った?」
杏は少し考えてから、首を縦に降った。
モモ「ふむ…てことは、利歩ちゃんはまだ学校内にいる可能性が高いということだな…じゃあ…」
ヒビ「それはないと思う。」
ヒビヤがバッサリと言った。
モモ「えー?なんでー?」
ヒビ「おばさんは知らないの?夜になったら警備のおじさん達が校内を見回るんだよ。」
セト「それって何時からっすか?」
ヒビ「え…えーっとねー…あ!PM7:00ぐらいから!」
俺は携帯を見た。PM8:30過ぎだった。
アン「学校から帰ってくるにもせいぜい15分程度だよ。」
エネ『てことはあれですか?』
全「誘拐/か?/っす?/ですかね?」
シン「おいおいおいおい!やばくねーか?」
コノ「…?誘拐って何?」
カノ「誘拐というのはね…」
カノがコノハに誘拐について説明していたら、
アン「あ、思い出した。」
セト/コノ/アン以外「なん/だ?/です?/っすか?」
アン「先月からうちの学校で七不思議が広まり出して、利歩が確かめたいとか言ってた…」
エネ『Y中学校でハヤっているのは、十三段目の階段ですね!』
アン「それだっ!」
マリ「あ、私この前利歩ちゃんから聞いたんだけど、Y中学校の七不思議を一つでも確かめてしまったら、七つ全てをみつけなきゃダメなんだって!」
アン「利歩ちゃん五つしか知らない!」
全「ええっ!?」
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<キド視点>
俺達はY中学校へと向かっていた。
キド「マリー。一応聞くが、何で七つ全てを見つけなきゃならないか知ってるか?」
マリ「知らないよ!」
アン「それはね、うちの学校の七不思議を一つでも見てしまったら、全て見つけるまで学校から出られない、っていう噂があるからだよ。」
キド「杏は七つとも知っているのか?」
アン「え?ううん、知らないよ。」
おいおい…マジかよ…
キド「どうすんだよ…」
カノ「えー?キド知らないの?七不思議って大体は七つまで知ったら死んじゃうとかあるんだよー?(ニヤニヤ)」
キド「いや!知らないふりしてただけだぞ!?(汗)」
カノ「ふーん(ニヤニヤ)」
アン「うちの学校は七つ目だけ知っている人が結構いるんだよね〜。」
キド「じゃあそいつらに聞けば…!」
アン「それがダメなんだよ。」
マリ「えー?なんでダメなの?」
アン「それをみて、喋ったしまった人がいて、その後中退しているんだ…」
カノ「わー。なにそれコワーイ(棒)」
そ…そんなに怖いのか?
セト「あ!見えてきたっすよ!」
俺達の目の前にあるYし中学校は、月明かりに照らされ、不気味に輝いていた…
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