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僕は名のない公園で青空を見上げる【完結】
作者: 桜音 琴香 (総ページ数: 40ページ)
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作者: 桜音 琴香 (総ページ数: 40ページ)
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*20*
私の場合、キモーくなっちゃうんですよね笑笑
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川上凛が恋愛の相談をしてきた。女の子から相談を
されたのは初めてで、少し恥ずかしかった。
川上凛は頬を朱に染め、淡い茶色の瞳を下に向けた。
「私、徳光先輩に告白されたの」徳光部長はかをりと
別れた後、川上凛に告白したらしい。徳光部長の
虜になり、徳光部長と関係をもつ人は山程いた。
しかし、川上凛はその告白を断ろうか考えている
らしい。「徳光先輩はかをりちゃんと付き合って
いたんだから、ちゃんと断らないと駄目だよね」
どうやら川上凛とかをりは仲が良いらしく、
徳光部長徳光部長にかをりが付き合っていたことを
気にしているらしい。「川上さんは徳光部長のこと
好きなの?」彼女は首を横に振った。
「好きじゃない。でも、どうやって断れば
いいのか分からないの」川上凛はきゅっと絞まった
口角を下げた。そして、悲しそうに僕を見た。
「好きじゃないなら、断ればいいんじゃない?
はっきりいって、徳光部長は遊び人というか、
少しチャラいしさ」強く言い過ぎたかもしれない。
しかし、もし彼女が徳光部長と付き合ったら
彼女の涙を見ることになるだろう。
「そうだよね、先輩ってチャラいよね」
川上凛は吹っ切れたように笑った。瞳の色が
快楽の色に染まった気がした。
「ありがとうね、はっきり言ってくれて。
水沢くんに相談して良かった」川上凛は
階段から腰を浮かすと、髪を耳にかけて笑った。
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