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第3話 〜貧乏な男の子とその弟の密かな食事〜
「ねぇ、お兄ちゃん。 おなかすいたよーー。」
「もう少し我慢するんだ。 そしたら一緒にご飯を買いにいこうな!」
これは、親が夜に働きに行っていて子供達しかいない家の話。
この子達の母親の美空は、女手一人で2人の子供を産んだ。
現在にしても28歳という若さだ・・。
でも、女手一つでのんびりと何のみじめな事も無く暮らしていけるわけではないのだ。
もちろん、2人ともそのことを分かっていて快くお母さんを送り出している。
そして、2人は連れ立ってコンビニへ向かった。
当然お金はないから、おにぎり一つだ・・・。
一つを二人で分け合って食べる。 たとえ少なくても十分なのだ。
お互い一人じゃない。 お兄ちゃん・弟がいる。
そのことで二人はお互いに励まされて、励ましあって何もかも乗り越えてきた。
孤独な食事ではない。 温かい食事なのだ。
でもけして、心のそこから笑って幸せだといえるわけでは無い・・。
なのに二人は笑って乗り越えている・・・。
それは、若くしてもしっかりしている美空が育てたから・・・。
【〜貧乏な男の子とその弟の密かな食事〜 終わり】
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byてるてる522
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