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『短編』 ~温かい食卓~ 
作者: てるてる522  (総ページ数: 13ページ)
関連タグ: コメディ 短編 食事時間 
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10~

*4*


第5話 〜テーブルの上に飾られた1輪のマーガレット〜

「いただきます!」
私の前に座った4人の家族は、声をそろえて今日もご飯を食べていた。

いいなぁ・・・。 私も食べたい。

って、こんな事を考えてるなんて思っても見ないんだろうな・・・。

マーガレットの花・・・。 


実は私は自分の姿をまともに見たことが無いんだよねww
マーガレットって何なの? って感じ(苦笑)

ただ分かっているのは、マーガレットとかいう花はそう長くは生きられないということ。

私の耳には(耳は無いけど)、そういう嫌なことばかりが入ってくる。

こっちは頼んでないからっっ!!!


私はいったいあとどれくらいまで生き延びられるんだろう・・・。
そう考えて、いつもそこまで考えて、思考停止になる・・・。

明日かな? それとも明後日?

最悪の事を考えてゾッとする。


人は、私みたいなマーガレット1輪がどうなってもいいんだろうな。

自分には関係ない、他人事だから・・・(泣)


いいなぁ、今日のご飯はカレーだ・・・。

カレーってどんな味がするんだろう。 食べてみたいなぁ・・・。


マーガレットに限らず、花は水だもんね・・・。(苦笑)

扱いの違いにも程があるってもんでしょ??


・・・・こういう怒りも人には聞こえないんだwww

悲しくなるし、孤独だよね・・・。

はぁ・・・。



「そういえば、このマーガレットの花もしおれてきたわね・・・。」

急にこの家のお母さんが言った。

えっ? しおれるって何? 私捨てられちゃうの?


ポタ、ポタ・・。

私から水が出てきた。 

「あれ? 何か花からお水が出てきたぁ!」

男の子がそう言った。


違うよ・・。 それは私の涙だよ・・・・。

「じゃあ、またお花を買ってきましょうね!」

お母さんは、花びんの水を捨てて私も捨てた・・・。


それから、私の感情ももう1度表れる無かった。

【〜テーブルの上に飾られた1輪のマーガレット〜 終わり】

どうでしたか? コメ募集!  (♯^−^♯)

byてるてる522

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