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恋乃手紙
作者: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU  (総ページ数: 61ページ)
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*15*

は?
と思っても、自分の顔が赤くなっているのが分かる。
こういうときって、
…別の人が好きなときってなんて言えばいいんだろう。
でも、ここで振ったら、どうなるんだろう。
全く、強気じゃない私に気づいた。
今までは、勝手に好きでいれば良かった。

フツーは、こんなこと思わないでしょ!
フツーだったら、他に好きな人がいます、ごめんなさい、って言うでしょ!

結局、
「…………考えさせてください。」
なんで敬語!?
委員長、つまり俊は外の風景を見ながら、待ってる、と小さく呟いた。
「早く、美術室行かないと…」
私が恐る恐る言うと、俊は分かってる!と言った。
どーゆー顔して、教室に戻ろう?
有季とか麗子とかいるのに。
私は、美術室に行くまでに、顔を叩いて、冷ました。




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