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恋乃手紙
作者: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU  (総ページ数: 61ページ)
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10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~

*25*

疲ーれーたー。
家に帰り、部屋のベッドにダイブする。
ぱふっとなって、気持ちいい。
充電器からスマホをとり、会話のアプリを開く。
まずは俊のページを開く。
〈お疲れ。準決勝進出おめでとう〉
と打つと、すぐ既読になって返事が来た。
〈ありがとさん。そっちもお疲れ。そうそう、今日、俺、1点決めたぞ!〉
〈マジで!?すごいじゃん、おめでと〜〉
〈えへへ。でもな、もっとすごいのは有季だよ。有季は全部で4点も決めたんだ〉
〈ふーん。ま、早く寝て、明日に備えてね。明日もガンバ(^^)〉
〈ん、じゃあ、バーイ〉
俊のページを閉じ、有季のページを開く。
〈今日、4点も決めたんだってね。おめでとー。そしてお疲れ。〉
と打った。
こっちは俊のように、すぐには既読にならなかったが、2分くらいして返事が来た。
〈ちょっと返事遅れてゴメンm(_ _)mまあ、決めたけど、あんま調子出せなかったな〉
え、マジで。
〈どうして?〉
〈今日はいつもより、走れなかった。すぐ疲れて、もうダメだと思った〉
具合が悪かったようだ。
なのに、無理して頑張ったのだ。
〈そっか。早く寝て、疲れ取って、いつもの元気な有季になってね。FIGHT!〉
本当に、元気になって。
〈OK!!〉

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