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＊紹介文／目次＊


「恋乃手紙」
＊目次
1.8年前
>>1
2.突撃、失敗。
>>2 >>3
3.ただの幼なじみ
>>4 >>5 >>6
4.あとは個人的な感情
>>7 >>8
5.計算してます
>>9 >>10 >>11 >>12
6.振れる心
>>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
7.テニスラケットとサッカーボール
>>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28
8.初デートって萌えますか？
>>29 >>30 >>31 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39
9.アフター・フェスティバル
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49 >>50
10.恋乃手紙
>>51
11.あとがき
>>52
12.恋乃手紙・番外編
>>53 >>54

・特別収録「桜庭中学1年の日常〜会話文だけで紡がれる物語〜」
>>55 >>56 >>57 >>58 >>59

10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～

＊43＊

部活に行くため、玄関に行く。
そしていつも通り、靴を取り出す、あれ？
ノートの切れ端？が入っていた。
半分に折ってある。
「あれー、澄怜、もしかして、それラブレター！？」
それを目ざとく見つけた藍。
「いやー、違うと思うけど。」
と言いつつ、私は折ってあった紙を開く。

『部活終了後、校門で待つ。』
差出人の名前無し。
几帳面な字。
男子かも女子かも分からない四角い字。

「うわー、澄怜、これ、きっと呼び出しだよ。」
澄怜に彼氏居んのによく呼び出せるねー、と藍。

呼び出し？
イタズラではなく？

「もう、澄怜、鈍いなぁー」
藍が言う。
こんなに喋くってていいのか、藍よ。
吹奏楽部は、早めに集合がモットーだったんじゃ？

「いいの。」
よくない。
「そんなことより、誰が呼び出したか、ってことだよねー」
「俊は無いと思う。」
「あいつだったら、口で堂々と、でしょ。」
藍は言う。

「まあ、ガンバ～」
何を？

「藍、これイタズラだと思うよ。」
くちゃ、と紙を潰す。
「えー、もったいない！もし男子だったら？」
「男子？ありえないありえない。」

まあ、いいや。
部活、行こう。
☆